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日刊建設タイムズ社
2015/03/30

【千葉】10社で「千葉県支部」設立/初年度はPRと技術研修/関東・のリフレッシュ工法協会

 「関東・のリフレッシュ工法協会千葉県支部」の設立総会が25日、千葉市内の京成ホテルミラマーレで開かれ、関係者20人余りが出席。京成建設且謦役土木本部長の平野耕司氏が初代支部長に就任し、会員10社でスタートした。2016年3月末までの第1期事業計画では、技術研修会の実施を事業活動の柱とし、「のリフレッシュ工法」のPRと普及発展に向けたパンフレットをはじめ、積算及び技術資料等の作成に重点を置く。同支部では今後、会員が一致協力して同工法の発展と普及に努め、時代のニーズに応えながら社会に貢献していく。
初代支部長に平野氏(京成建設梶^土木本部長)
 本県においても、多くの社会資本ストックが更新及び補修の時期を迎えている。道路整備に伴い発生した「切土のり面」をはじめ、家屋に近接する急傾斜地等の崩壊防止を目的に建設した「吹付け枠工」や「モルタル吹付け工」などの「のり面構造物」も例外ではない。老朽化した既設吹付けモルタルを取り壊すことなく、既設のり面を補修・補強して安定させるのが「のリフレッシュ工法」。
 同工法は、老朽モルタル吹付面の補強や景観の向上を目的とした「増厚吹付工」をはじめ、地盤と既設モルタル背面の密着性を高める「空隙充填工」、地盤の強化を目的とした「地盤注入工」の3工種の複合効果により、のり面や斜面を安定させるもの。既設のモルタル吹付及びその背面地山の健全度調査を行い、状態によって5タイプから適切な工法を選択する。
NETISに登録/県新技術でも発表
 従来は、既設吹付モルタルを取り除き新しく作り替えていたが、同工法を採用することにより、老朽化した既設吹付モルタルを取り壊すことなく、既設のり面を補修・補強することができる。このため、産業廃棄物(モルタル・コンクリート殻)を大幅に削減するとともに、工期短縮も期待。国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」にも登録し、県と(公財)千葉県建設技術センターの主催による2013年度の「土木技術講習会」では「新技術」として発表した。
時代のニーズにマッチした工法育む
 初代支部長としてあいさつした平野氏は「老朽化した社会資本ストックの維持管理及び長寿命化対策は避けては通れない問題」と提起したうえで、同工法については「老朽化したのり面のメンテナンス工法として、時代のニーズにマッチしている」との認識を示した。さらに「県内の実績も年々増大し、今後は確実な需要の増加が見込まれる。市場を拡大しながら、(支部が一丸となり)この工法を育てていきたい」との決意を述べ、支部長就任の辞とした。
全国で技術共有/インフラを守る
 設立総会後の懇親会の席では、「のリフレッシュ工法」の開発会社で、全国の同工法協会設立に携わるライト工業鰍フ入江保美取締役会長が「道路などの新設が一段落してリニューアルや補修の段階に入り、現在のインフラを『如何に保つか』がこれからの建設業である」と指摘。のリフレッシュ工法については「全国で技術を共有し、同工法を有効に活用することで、国のインフラを守りながら建設業を継承したい」と支部会員に呼びかけ、あいさつとした。
 のリフレッシュ工法協会は「東北」「関東」「東海」「西日本」の4地域のほか、北海道から沖縄県まで全国1道14県に設立し、現在までに延べ250社以上が加盟。代表連絡先はライト工業鞄(рO3−3265−2565)に置く。このうち千葉県支部は、関東・のリフレッシュ工法協会の中で、埼玉県支部、神奈川県支部に次ぐ3つ目の支部として発足した。
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