建通新聞社
2015/03/27
【大阪】NEXCO西日本 更新事業に1・1兆投入
NEXCO西日本高速道路会社は、2015年度から更新事業に着手する。3月25日付で国土交通大臣から道路整備特別措置法に基づく事業許可を受けたもので、今後15年間で中国自動車道豊中高架橋の床版取り換えなどに取り組む。事業費は1兆1221億円に及び、対象となる施設延長は300`を超える。
大規模更新は、橋梁の床版取り換えが延長98`(5669億円)、桁の架け替えが延長12`(965億円)。大規模修繕は、床版の高性能化や防水が延長111`(456億円)、桁の補強などが延長37`(560億円)、土構造物の盛り土・切り土のグラウンドアンカー、水抜き、ボーリングが1万3820カ所(2463億円)、トンネル本体・覆工のインバートなどが延長46`(1107億円)の事業規模を見込む。
大阪府下の主な事業では、中国自動車道の豊中高架橋の床版取り換えを予定。鉄筋コンクリート床版からプレストレストコンクリート床版に取り換え、耐久性の向上を図る。
上下線が対象で、橋長は996b。中国吹田インターチェンジ(IC)〜中国豊中ICに位置する。架橋から44年が経過し、通常の修繕では対応できなくなっていた。
阪神圏では、阪神高速道路会社も同日付で15年度からの更新事業の着手を発表している。