東総地区広域市町村圏事務組合は、公募型プロポーザルを実施していた「広域最終処分場建設に係る基本計画等総合支援業務」の受託候補者にパシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区新町1―17)を特定した。次点者は日産技術コンサルタント。参加者は2者だった。今月13日に開いた審査委員会で決定した。委託工期は2017年3月28日。委託費の上限は7597万6920円(消費税込み)。
同業務は、新設する広域ごみ処理施設の焼却灰を埋め立て処理する広域処分場の@施設基本計画A施設基本設計B生活環境影響調査C会議等運営支援を行う。
同処分場の建設候補地は銚子市森戸町地区。敷地面積は3万3000u。埋立容量は11万1000立方m。埋立方式は被覆型またはオープン型とする。埋立期間は約20年を見込む。同地区は用途地域が都市計画区域(非線引き)で、用途指定はない。現況は農地及び山林。
施設基本計画では、@最終処分廃棄物の推定A埋立前処理方法B開発に係る法的規制調査C概略地形・地質D概略環境影響E環境保全構想F最終処分場基本計画G跡地利用構想H概算事業費の算定I事業運営主体J事業の採算性などについて検討する。
基本設計では、基本計画をもとに、地形、最終処分が必要な廃棄物量等を勘案して、被覆型最終処分場とオープン型最終処分場の概略配置を検討し、@埋立容量の確保性A建設費、維持管理費等の経済性B環境保全性C埋立廃棄物の分解安定性、廃止の早期化D跡地利用性、廃止後の維持管理――などの観点から両者を比較検討するほか、公道から処分場までの搬入道路のルートを選定。また、@処分場施設配置計画A処分場分割整備・区画埋立計画B遮水工のための水文地質解析C浸出水量と調整槽(被覆型採用の場合)D浸出水処理施設E貯留構造物・最終処分場造成計画F遮水計画G浸出水集排水施設配置計画H雨水集排水処理計画I埋立ガス処理施設計画J搬入管理施設計画K受付計量施設計画L管理棟計画M管理道路計画Nモニタリング施設計画O跡地利用計画P概略施工計画などについてまとめる。
なお、広域ごみ処理施設については、今月30日まで環境影響評価方法書を縦覧している。方法書は同組合のホームページや構成市(銚子市、旭市、匝瑳市)で閲覧できる。
広域ごみ処理施設は、銚子市野尻町地先の敷地約4万3000uに、日量約213tの熱回収施設と同16tのマテリアルリサイクル推進施設を整備する計画。18年度に着工し、21年度の供用開始を目指している。
同事業では本年度「広域ごみ焼却施設建設に係る基本計画等総合支援業務」を八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区新田町5―10)に委託した。