建通新聞社(岡山)
2015/03/23
【岡山】岡山県 入札制度見直し 電子くじや内訳書提出など
岡山県は16日、2015年度における建設工事と測量および建設コンサルタント業務についてそれぞれ入札制度を見直すことを明らかにした。主な変更点は、電子くじの導入、入札価格の内訳書提出、総合評価落札方式の見直し、最低制限価格の設定水準見直しなど。
また、一般競争入札(条件付)の様式変更で確認事項に社会保険等の加入届出義務を追加する。
いずれも4月1日から実施する。
@電子くじの導入
電子入札システムを用いて応札を行う工事・業務で、同額の場合に行っていた「くじ」について、入札参加者等が入札価格を入力する応札画面で、あらかじめ「くじ番号」入力して、落札候補者を決定する「電子くじ」を導入する。くじ番号を入力しない場合は応札できない。※総合評価落札方式(拡大部分を含む)で発注する案件は対象外。
A入札価格の内訳書提出
4月1日以降に応札を行う工事(随意契約案件除く)に、応札画面に「入札価格の内訳書」を添付する機能を追加する。内訳書を添付しない場合は応札できない。
B総合評価落札方式の見直し(4月1日以降公告の工事)
1.自己採点方式の導入―県が定める評価項目(施工実績・工事成績等)を入札参加者が自己採点。県がその得点と入札価格などにより算出した評価値が最も高い者(特別簡易型以外は全ての者)から技術資料と資格確認書類の提出を求め、自己採点の確認を行った上で落札候補者を決定する。※県の採点した得点が自己採点に満たない評価項目は県の採点の2分の1の点数を得点とする。県の採点が自己採点を超える評価項目は自己採点の点数を得点とする
2.標準点の見直し―低入札価格調査制度における調査基準価格を下回る価格で入札した場合、評価値を算出する標準点は特別簡易型75点、簡易型65点、標準型55点とする
3.企業の施工実績の評価変更―2分の1以上の元請け実績の新設、評定点の平均点区分で65点以上67点未満を3段階評価に
4.配置予定技術者の施工実績における同種工事の取扱変更―2分の1以上の施工実績などの新設、評定点の平均点区分で65点以上67点未満を3段階に
5.防災協定の評価方法の見直し―従来の一律から防災協定の内容に即した工事を発注する場合、「指定防災協定」として評価
C最低制限価格の設定水準見直し
D測量・建設コンサルタント業務の見直し
1.配置技術者の資格追加―設計金額1000万円以上の委託業務について、業務ごとに配置主任技術者および照査技術者の必要資格を求める
2.委託業務の成績評定結果を通知