建通新聞社
2015/03/19
【大阪】大阪府 旧健康科学C改修へ6月にも設計
大阪府健康医療部は、旧健康科学センタービルの改修計画で、2015年度に基本設計を行う。当初予算には委託費7336万9000円を計上。別に債務負担(実施設計費)を設定し、実施設計も一括して委託する。委託方法は随意契約か入札を検討中。随意契約の場合、基本構想・基本計画策定業務を担当した安井建築設計事務所(大阪市中央区)との契約になる見通しだ。契約手続きは6月ごろを予定する。
同ビルは、02年に健康づくり拠点として、「ゲンキープ大阪」の愛称でオープンしたものの、利用者が少なく、11年に一部用途を廃止。入居中の府立成人病センターの研究施設も移転する予定となっており、数年のうちに施設全体が空きスペースとなる。このため、既存施設を改修し、府立公衆衛生研究所の全機能と大阪がん循環器病予防センターの人間ドック施設の一部機能を移設する計画となっている。
既存規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上13階建て延べ1万9711平方b。現在、1〜5階が未利用。場所は大阪市東成区中道1ノ3ノ3。
基本構想・基本計画策定業務は、施設内のゾーニングの検討、平面・断面計画、施設全体の構造計算、電気・給排水設備改修の必要性、劣化度調査、設計・工事スケジュールなどの検討が大詰めの段階だ。
改修では、現施設を、がん循環器病予防センターのCT、レントゲンなどの重量医療機器の設置に耐えることができる仕様にする必要があり、床の補強や壁の鉛化を検討。2〜3階にあるプールなどの運動施設の用途転換にも費用が掛かる見通し。
16年度末までに実施設計を終え、17〜18年度に改修工事を行うスケジュールを組む。工事費は未定としているが、議会案件になるもよう。