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建通新聞社四国
2015/03/17

【香川】動物愛護センター 基本構想素案まとまる

 香川県と高松市は、動物愛護センター(仮称)基本構想の素案を固めた。4月15日までのパブリックコメントを踏まえ、2015年度の基本計画策定に向け、調査・検討を進める。同基本計画には設置場所や施設規模、構造のほか運営方法などを盛る。
 基本構想の素案によると、▽全ての県民に開かれた施設▽動物愛護管理に関する普及・啓発の拠点▽犬や猫の譲渡推進の拠点―を基本方針に位置付けた。その上で、災害発生時に避難所に同行避難した動物に対し物的・人的支援や災害時動物対策に関する普及・啓発の拠点施設とする。
 また、動物由来感染症についての調査・研究、正確な情報の発信や普及啓発の機能のほか、県内4カ所の保健所と動物愛護管理業務が効率的で効果的に推進できるような機能を持たせる考えだ。
 素案では主要幹線道路からのアクセスに考慮しつつ、県有地や市有地を優先的に設置場所を選定。併せて、ユニバーサルデザインに配慮し誰もが利用しやすい施設にするほか、▽動物愛護に関するイベントや各種研修、遠足や校外学習などに対応できる規模▽災害時に仮設の収容施設の設置も可能な敷地面積▽親しみやすい外観▽太陽光発電装置の設置や雨水の再利用を行うなど、再生可能エネルギーの活用の方向性で施設規模や構造などを検討するなどとしている。
 今後、県民からのパブコメを踏まえ基本計画の策定の過程で、設置場所や施設規模、構造のほか県民ニーズなどを織り込む考えだ。