日本工業経済新聞社(群馬)
2015/03/13
【群馬】嬬恋村が当初予算を公表
嬬恋村(熊川栄村長)は、新年度当初予算を明らかにした。普通建設事業費は10億9817万6000円で、本年度の12億7209万から13・7%の減となった。主要事業では、大前橋の架け替えに先立つ設計委託料に3000万円を計上したほか、村道芦生田袋倉線の法面補修工事費に8000万円を盛り込んだ。このほか、農山漁村地域整備交付金事業に1億8300万円、農業基盤整備促進事業に1億3600万円をそれぞれ配分している。
大前橋は、村道大前細原線上へ1958年に建設されたL73・1m、W4・5mの5径間単純RCT桁橋。これまで補修しながら拡幅するか、架け替えるかを検討してきたが、ことし1月に行われた国土交通省関東地方整備局の直轄診断報告で、補修しながらの拡幅が困難との結果が出たことから架け替えの方針に決まった。新年度に詳細設計を作成し、2016年度からの着手を目指す。
村道芦生田袋倉線の法面補修では、現状のモルタル吹き付けに剥離が見られることから、工事を実施する。
観光施設整備費に配分した設計委託料600万円と工事費9620万円は、2014年に火事で焼失したJR万座鹿沢口の駅前にある観光案内所を再建する費用。
農山漁村地域整備交付金事業1億8300万円は、設計委託料130万円、工事費1億8170万円の内訳。
農業基盤整備促進事業1億3600万円の内訳は丈量測量委託料600万円、設計委託料1220万円、工事費1億1580万円、土地購入費200万円となっている。
このほか、嬬恋村グランドデザイン作成業務委託料600万円、小規模農村整備事業工事費6270万円、天然記念物食害対策事業1210万円、公共施設工事費1700万円、村道維持管理事業費9087万1000円なども予算化した。
一般会計予算総額は58億6800万円となり、本年度の60億3650万円から1億6850万円の減となった。