建通新聞社
2015/03/13
【大阪】大阪府 なにわ筋線事業化判断へ
大阪府都市整備部は、なにわ筋線について2015年度中の事業化判断を目指す。このため、来年度当初予算案に事業化検討調査の委託費500万円を計上。大阪市、南海電気鉄道、JR西日本と共同調査を行い、事業費の精査と事業スキームを検討する。委託時期と委託方法は今後詰める。
なにわ筋線は、新大阪〜うめきた新駅〜JR難波・南海難波またはJR難波・南海汐見橋を結ぶ延長10・2`を計画。10〜11年度の国の調査で概算事業費1800億〜3200億円を算出しており、中間駅を設置しない場合で1800億円、設置する場合で2500億円を見込む。費用対効果からはJR難波・南海難波ルートでの事業化が現実的とみられる。
これまでの取り組み状況によると、昨年7月に検討会を設置。現在、運輸政策研究機構(東京都港区)で需要予測などを進めており、15年度にさらに検討を深化させ、事業費、事業スキームを詰めた上で、府戦略本部会議に事業化判断を仰ぐ。
事業化検討調査は今後、市、南海、JRと調査内容や委託時期、委託方法を調整し、固まり次第、外注する。
なにわ筋線は、うめきた2期区域で地下化する東海道線支線と新駅への乗り入れを前提に計画。大阪都心部を南北に結び、関西国際空港や新大阪駅、うめきたを直結する鉄道新線として早期事業化が期待される。