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北海道建設新聞社
2015/03/12

【群馬】優良工事表彰復活へ 第三者機関で選考 市担当者がプレゼン 新年度以降発注工事から

高崎市は12日、2016年度から優秀技術者表彰などを再開することを明らかにした。表彰者の選考にあたり民間の建設関係者や学者などによる第三者機関を設置。現場を担当した市職員によるプレゼンテーションで評価を決める、新たな選考方法を取り入れる。若手技術者の育成や女性職員を積極的に登用している企業も表彰する。新年度以降、市が発注する500万円以上の工事を対象に翌年度に表彰する。
2010年度を最後に取りやめていた表彰がいよいよ復活する。表彰は「優秀技術者表彰」「会社表彰」「特別功労賞」の3種類。一見目新しいものはないが、選考方法や基準に市独自の新しいやり方を取り入れる。
「優秀技術者表彰」については従来、評価基準が工事成績のみで、表彰者の選考も市だけで行っていた。新たな制度では評価基準を@工事が特に優れているA管理能力、技術能力に優れ、地元対応も適切B技術向上のための外部研修会などに積極的に参加−と設定。工事の出来映え以外に、コミュニケーション能力や向上心など、総合的に評価することにした。
選考にあたっては建設関係の有識者らで構成する第三者機関を設置。現場を担当した市職員が、技術者の優れた点や取り組みを発表し表彰者を決める。市以外の目を取り入れることで、より客観性を高める狙いだ。
松本泰夫副市長は新たな制度について「点数だけで評価する単純なやり方はやめ、より総合的に評価することにした」と説明。市職員によるプレゼンについては「プレゼンが控えているとなれば、現場での緊張感や作業する人との一体感が違ってくる。それが技術の向上につながる」と、受発注者共に技術の向上が期待できるとした。
「会社表彰」は、若手技術者育成のため研修などを実施していたり、女性職員の雇用に積極的に取り組んでいる業者を表彰する内容。自薦を基に表彰者を決める。「特別功労賞」は雪害や風水害発生時の対応が良かった業者を表彰。市がパトロールなどを基に調査して表彰者を選定する。