日本工業経済新聞社(山梨)
2015/03/12
【山梨】東側に2650tタンクと建屋を更新 中央市が布施配水場に12億円計上
中央市議会定例会は10日開会し、所信表明のなかで田中久雄市長は、老朽化が著しい布施配水場の隣地に新施設を建設するとして、2015年度当初予算案上水道事業会計に約12億円を計上したことを明らかにした。遅くとも17年4月の本稼働を目指し、2カ年で建設を進める。
現施設は建築から42年が経過しており、東側のA約1170uの市有地に耐久性に優れたステンレス製の配水池(タンク)と、ポンプ室などを配置する建屋を整備する。タンクは縦横23m×21m、高さ6m規模で2650tの水を蓄え、RC造延べ240u程度の建屋は1階にポンプ室、2階に自家発電設備を置く。
工事は、建物部分と電気および屋内外の機械設備の少なくとも3つの分離発注が想定され、契約は議決案件となるため6月定例会に間に合うよう業務を進めたい考えだ。新施設稼働後は現施設のタンクは取り壊す予定で、跡地利用に関しては今のところ未定。建設を進める2年間で活用方法を検討する。
ほか、新年度予算案における事業概要では、用地買収と建物移転補償を進める田富玉穂大津線道路整備、橋梁長寿命化修繕、消防団用デジタル簡易無線機を整備する消防施設整備、3校体育館の吊り天井板を撤去改修する小中学校体育館改修、土地改良施設等基盤整備などについて説明。ソフト面では、庁舎整備基本計画、公共施設等総合管理計画、リニア活用基本構想の策定を行うとした。庁舎整備では本庁とした田富庁舎をはじめ支所機能や空きスペースの利活用方針をまとめ、公共施設の管理計画は16年度までの継続として作業を進める。