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日刊建設タイムズ社
2015/03/11

【千葉】新年度は実施設計と地盤改良/県消防学校・防災研修C/16年度着工、19年度供用を

県防災危機管理部は、県の消防学校を建て替える「千葉県消防学校・防災研修センター整備事業」で、新年度に実施設計と地盤改良工事に着手する。県予算に実施設計費1億7600万円と地盤改良工事2億円を合わせ総額3億7600万円を計上した。新年度で実施設計を行い、2016年度の着工、19年度中の供用開始を目指す。基本設計は、本年度のプロポーザルで当選した梓設計(東京都品川区東品川2―1―11)が担当している。
  同事業は、老朽化する既存の消防学校を移転のうえ建て替え、新たに防災研修センターを併設した施設を整備する。
  施設の建設場所は市原市菊間783―1ほか地先の県有地。敷地面積は約6万1000u。プロポーザルでは、施設規模を教育棟、訓練施設、宿泊施設などを合わせ延べ約1万7477uとし、総事業費約83億円と想定した。
  同事業は、既存の消防学校が供用開始から42年を経過し、主要な建物に耐震上の問題があるほか、訓練施設が不足し、実火訓練ができないなど訓練に影響が出ていることなどから、災害に強い防災先進県ちばの実現を目指し、消防団員の教育訓練及び自主防災訓練等への防災教育を充実強化するため、県民の防災教育及び研修を行う防災研修センターを併設した新たな施設を整備する。
  消防学校は従来の訓練施設に加え、倒壊した建物や煙により視界不良となったビル、地下街など、さまざまな災害現場を想定した訓練施設を新たに整備し、あらゆる災害に対応できる高い能力を持った消防職・団員の育成を目指す。また防災研修センターは、消防学校に併設し、訓練施設を活用した実践的な訓練、研修を行うことで、地域防災の担い手となる自主防災組織等の防災力の強化を目指す。
  整備する主な施設は教育棟、屋内訓練場、屋外訓練場、訓練塔、倒壊建物・がれき救助訓練施設、市街地救助訓練塔、寮、防災研修センター研修室・防災資料室などを予定。教育棟は教室や各種実習室等を備え、屋内訓練場は雨天時に消防操法等の訓練を行う。屋外訓練場は、放水訓練や救助訓練などを行い、訓練塔は消火、救助訓練を行う高層の施設を整備する。また倒壊建物・がれき救助訓練施設は、地震等による倒壊建物やがれきからの救助訓練を行い、市街地救助訓練塔では水没車両や建物の隙間からの救助訓練などを行う。寮はトレーニング室、図書室を備えた宿泊施設を整備する。このうち倒壊建物・がれき救助訓練施設と市街地救助訓練塔は優先的に整備し、先行して供用を開始する方針。
  なお、新年度で実施する地盤改良工事は、本年度に実施した地質調査の結果を踏まえて実施する。地質調査は国際技術コンサルタンツ(市川市新田5―4―4)が担当。k_times_comをフォローしましょう
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