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日刊建設タイムズ社
2015/03/09

【千葉】新年度は実施設計と解体/国府台県住建て替え/西側1期は75〜78戸を

県県土整備部住宅課は、国府台県営住宅(市川市)の建て替えで、新年度に既存施設の解体工事と実施設計を予定している。県の新年度予算に事業費1億6110万円を計上した。解体工事は既存7棟のうち1号棟、2号棟、5号棟の西側3棟を取り壊す。事業は1期と2期に分けて実施。1期で西側を行い、1期完了後に2期に着手する。1期の戸数は当初73戸で予定していたが、75〜78戸とすることで検討している。建て替えの基本設計と解体の実施設計は本年度、千都建築設計事務所(千葉市美浜区真砂3―1―2)に委託した。
  同事業は、既存住宅9棟や集会所など延べ9873uを解体し、新たにRC造5階建て2棟延べ約1万uを整備する計画。12年度にランドブレインの担当で建て替え基本計画検討調査を実施し、本年度で基本設計に着手した。
  基本設計を委託する段階では団地の規模をRC造5階建て延べ約5240uとRC造5階建て延べ約4880uの2棟とし、これに集会所を合わせた総延べ面積1万121・63uの計画とした。団地の戸数は73戸と69戸を合わせた142戸を計画。このうち1期73戸分について戸数の増加を検討している。
  同団地の既存建物(市川市国府台1―2)は、1〜7号棟の9棟(7号棟は3棟)と集会場、自転車置き場などで構成。戸数は中層耐火構造160戸、準耐火構造24戸の合計184戸。60〜61年度に準耐火構造2階建て24戸と中層耐火構造4階建て32戸(61年10月入居)を整備。その後、61〜62年度に中層耐火構造4階建て80戸(62年11月入居)、63〜64年度に中層耐火構造4階建て48戸(64年5月入居)が建設された。敷地面積は9190・14uで、用途地域は第一種中層住居専用地域。
  1期では西側の1、2、5、6号棟を取り壊し、整備する。このうち6号棟は入居者がいるため残し、3棟を新年度で取り壊す。解体の対象となる施設の規模は、1号棟がRC造4階建て1447・83u(61年建設)、2号棟がRC造4階建て延べ1085・73u(62年建設)、5号棟がRC造4階建て延べ1418・86u(64年建設)。
  同団地は、耐震診断によるIs値はいずれも0・8以上を示し、問題はないが、道路が狭い、近隣の住居が近い、交通量が多く通学路に危険性があるなど周辺環境に問題を抱えている。また、外壁表層部分に経年劣化の進行に伴う剥離・落下の危険性があるほか、東日本大震災で既存住棟と増築部分との接続部分のエキスパンションジョイントが破損するなどの被害も受けており、早期の建て替えが求められている。
  なお、県営住宅の整備では県の新年度予算に事業費24億302万円を計上し、同団地のほか、千城台県営住宅第4期2工区(千葉市)、四本椚県営住宅第1期(鎌ケ谷市)、また改善等事業などを実施する。
  千城台県営住宅第4期2工区は、畔蒜・鵜沢特定建設工事JVと13億7484万円で契約するため、2月定例県議会に契約案件を提案。電気設備工事と衛生設備工事は総合評価一般競争入札を公告し、今月20日に開札する。工期は2016年11月30日。
  四本椚県営住宅第1期は、新年度で外構工事を実施し、事業を完成させる。県の新年度予算には1億2000万円の予算を計上した。同団地の戸数は58戸を整備。
  さらに、改善等事業には事業費5億9311万円を計上し、既存住宅のバリアフリー化など、高齢者等に配慮した住宅の整備・改修を進める。k_times_comをフォローしましょう
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