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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/03/06

【群馬】県桐生土木が赤岩線街路事業に着手

県桐生土木事務所は新年度、桐生市堤町3丁目から宮前町1丁目までのL約1q区間を対象とする都市計画道路3・4・10赤岩線(主要地方道前橋大間々桐生線)街路事業に着手する。拡幅工事のほか、電線共同溝整備を計画しており、新年度は測量や詳細設計などを委託する。歩道の設置や交差点改良などにも取り組み、歩行者と車両交通の安全確保を図る。
対象区間は、主要地方道前橋大間々桐生線の渡良瀬川を渡河する赤岩橋左岸から宮前町1丁目交差点までのL約1q区間。このうち、すでに歩道が整備されている赤岩橋寄りの西側L300m区間は電線共同溝の整備のみで、丸山下から桐生駅寄りの東側L680m区間は、道路の拡幅と両側に新設する歩道下へ電線共同溝が整備される。幅員は16〜18mを予定している。
同事務所は2012年度に道路の概略設計をまとめ、本年度は交差点の予備設計を進めてきた。概略設計と交差点の設計は、富岡測量設計(富岡市)が担当した。交差点の形状が固まり次第、同事務所は今月中にも地元住民への説明を行う。
東側区間は、前橋大間々桐生線と市道がY字交差や変則的に十字で交差する箇所がある。特に、桐生市役所方面へ通じる市道6号線との交差点は交通量が多く、交差点と上毛電鉄の踏み切りと近接するなどの課題があったため、この交差点の形状について検討が重ねられてきた。また、事業区間の東端である宮前町1丁目交差点についても拡幅により右折レーンが設けられるほか、4角の歩道が広げられる。
新年度は道路の測量と詳細設計に取り組み、16年度から用地測量、補償金算定のほか、用地買収や物件補償も実施する見通し。
桐生市も、新年度当初予算案に負担金1800万円を計上している。渡良瀬川右岸側の相生町地域から桐生駅などがある中心市街地を結ぶ同線は、車両と歩行者の往来も多く、中高生の通学ルートでもあるため、市は整備計画を協議してきたところ。
なお、同事務所は赤岩線のほかにも、都市計画道路の幸橋線(一般県道小俣桐生線)、一般県道西桐生駅停車場線、主要地方道桐生田沼線で電線共同溝整備を計画しており、工事に向けた準備が進められている。