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甘楽町（茂原荘一町長）は４日、一般会計総額75億４００万円の新年度当初予算案を公表した。前年度比24・３％増で、過去最大の予算規模となった。普通建設事業費は、31億８９４８万４０００円（84・８％増）と大幅に伸びたが、このうち、建設中の統合中関連工事が約13億円を占めている。主な事業としては、総合福祉センターと文化会館の大規模改修に向けた設計費が盛り込まれた。
建築関連では、総合福祉センター（白倉１３９５−１）の大規模改修に向けた設計（約２８００万円）に着手する。新年度に設計、２０１６年度と17年度の２カ年で工事を行う予定。施設は築20年以上で老朽化が進む。現在は、高齢者福祉の拠点として主に利用されているが、町は少子高齢化を踏まえ、新たな施設のあり方を検討する。文化会館（白倉１３２２−１）についても大規模改修を計画しており、設計費を含む運営費に約３８００万円を計上した。小学校施設では、小学校光熱水費と福島小屋上防水工事に計約２２００万円などを予定する。
新設統合中建設には、約24億５９００万円を盛った。現在、校舎や体育館、武道場、防災センターの建設が進んでおり、近く給食センターも着工する。給食センターは岩井建設（建築）、成瀬電気工務店（電気設備）、熊井戸工業（機械設備）が施工する。
このほか◇富岡甘楽地区・重症心身障害施設整備負担金３４１万７０００円◇リサイクル・太陽光発電設置補助１０４５万５０００円◇観光施設整備１０９９万５０００円−も予算化した。
土木関連では、道路新設改良費に約９６００万円を計上。天神北金井１号線整備工事や下小塚18号・15号線の舗装工事、スマートＩＣ調査を実施する。約２３００万円を確保した林道整備では草喰八丁河原線、入山線の整備を予定する。都市計画関連には約３２００万円を計上。都市計画基礎調査や小幡公園修景整備などに充てる。約２０００万円の都市公園管理事業では、甘楽総合公園などの遊具設置や植栽管理、遊具点検などを計画する。
このほかの土木予算には◇福島白倉地区都市再生整備（福島５号線用地購入、道路改良）４６０５万６０００円◇林道作業道整備９３４万２０００円◇道路維持補修１４５４万３０００円◇橋梁維持補修４６９４万１０００円◇交通安全対策（道路反射鏡設置など）４９２万７０００円◇歴史的風致形成建造物改修（松浦氏屋敷庭発掘調査、建物保存修理）９７６５万３０００円◇耐震性貯水槽５５０万円◇土地改良（３地区の用水路改修）１２９５万円−をそれぞれ計上した。
また、ごみ収集処理委託費には１億２２５３万４０００円も計上。ごみの収集や運搬、処理料金の改訂に伴い、前年度より増額されている。