名古屋市住宅都市局は、リニア中央新幹線の開通を見据え、2015年度に名古屋駅周辺のまちづくりに向けた調査に着手する方針だ。15年度当初予算案に関連費1億1500万円を計上している。
同市では、14年9月に「名古屋駅周辺まちづくり構想」を策定した。この構想に基づき、「世界に冠たるスーパーターミナル・ナゴヤ」を実現するため、駅ターミナルの機能強化に向けた検討を行う。具体的には▽わかりやすい乗り換え空間の検討▽駅前広場周辺再整備の検討▽高速道路とのアクセス性向上の検討▽ゆとりある地下歩行者空間▽リニア駅周辺まちづくりの推進―などに着手する方針だ。
名古屋駅は複数の交通施設が分散し、乗換効率や分かりやすさの向上が課題となっている。そこで、名鉄や近鉄、バスターミナルなどがある駅東側や、東海道新幹線やあおなみ線などがある駅西側に、案内機能を備えた乗り換え広場空間「ターミナルスクエア」を整備する。さらに、鉄道やバスなどの乗り換え動線をできるだけ直線でつなぎ、動線上にエスカレーターやエレベーター、ムービングウォークなどを効果的に配置する計画だ。
また、周辺の高速道路ネットワークを最大限に活用できるよう、駅から高速道路へのアクセス道路の改良や、高速出入口の追加などを検討している。
提供 建通新聞社