トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2015/03/05

【千葉】位置は文化の杜公園/旭市の新庁舎/新年度で都計変更等手続き

旭市は新庁舎の位置について、旭文化の杜公園のゲートエリア付近を候補地とすることで方針を固め、新年度から都市計画の変更に向けた手続きを進める。都市計画の変更のめどが付いた段階で基本計画や基本設計などに入る。庁舎の位置の決定に時間を要していることから、目標としている2017年度供用がずれ込むことも予想される。
  旭文化の杜公園に整備する場合は、同公園が都市計画公園になっているため、区域変更の手続きが必要となる。また、公園を整備する時に建設費の国庫補助を受けているため、補助金を一部返納する必要がある。このため、新年度で都市計画の変更手続きとともに、補助金の返納手続きを併せて進める予定で、今後、国、県と協議に入る。
  庁舎の建設位置については、現本庁舎敷地、旭文化の杜公園2か所、旧海上中学校跡地、消防本部隣接地の5か所を候補地に選定を進めていた。
  市では昨年8月に庁舎位置についてのパブリックコメントを実施し、市民の意見を求めるとともに「旭市庁舎建設検討市民会議」で評価を行った。その結果、パブコメでは、旭文化の杜公園のゲートエリア付近がふさわしいとする意見が最も多く、委員の評価でも同付近が最高得点を獲得。昨年10月、市民会議が市に「新庁舎建設位置についての提言書」を提出。提言では旭文化の杜公園は市の中心部にあり、市民の利便性も高く、公園が県の広域防災拠点及び市の広域避難場所として位置付けられ、防災機能も備わっていることから、庁舎が建設されることで防災拠点としての機能が高まり、公園機能もより向上するとし、「新庁舎の位置は旭文化の杜公園のゲートエリア付近が望ましい」と提言した。この提言を受けて市が総合的に判断し、ゲートエリア付近を候補地とする方針を固めた。
  庁舎の基本構想では、敷地面積を約1万u、建築規模を延べ約1万2000u、概算建築費を約50億円と想定している。
  計画では、本年度で建設場所を決めて基本設計に入る計画で、本年度当初予算に調査・設計委託費として5082万2000円を計上していた。しかし、庁舎の建設位置が決まらない状況から予算の執行を見送り、12月議会で予算の繰越措置を取った。当初の事業スケジュールは、14年度基本設計、15年度実施設計、16年度着工、17年度供用開始としていたが、現状では全体的に1年程度ずれ込むことも想定される。
  同市の庁舎は、本庁舎が1964年3月の竣工で、建設から50年近くを経過し、老朽化と耐震不足が問題になっているほか、複数の施設に行政機能が分散する分庁方式による弊害が指摘されている。
  このため、防災拠点施設としての機能の重要性や組織の集約による効率的な行政運営などをめざして庁舎の建て替えが計画された。k_times_comをフォローしましょう
times