日本工業経済新聞社(山梨)
2015/03/04
【山梨】上野原市15年度当初予算案 保育所や福祉センター建設
上野原市(江口英雄市長)は2015年度当初予算案を公表した。建設関連では、上野原保育所(仮称)施設整備事業に6億9940万円、総合福祉センター(仮称)事業に伴う実施設計に5029万円、上野原駅周辺整備事業(昇降施設連絡通路整備工の一部、用地購入など)には4億8345万円を計上。同駅事業には、新年度から4カ年の継続費(総額15億5910万7000円)を設定した。
大型施設の整備を盛り込んだことから、普通建設事業費は23億4677万円となり、前年度当初と比べ27・4%(5億524万7000円)増加した。
上野原保育所(仮称)は、旧市立病院の跡地に上野原第一、第二、島田、棡原の4保育所を統合した保育所園舎(200人規模)を建設。新園舎は、W造あるいはS造平屋建てで、延べ床面積は2000u規模(敷地面積約7000u)を想定する。実施設計は、三宅建築設計事務所(甲府市)が担当した。2014年度12月補正予算には、高台の法面整備や市道本町奈須部丸畑線の拡幅整備、構内の側溝および進入路など外構工事の予算を盛り込んでいた。
福祉センター(仮称)は、旧市立病院駐車場の跡地8100uに建設。福祉・保健・介護・子育て等のサービスの一元的な提供が行える機能を備えた拠点施設を想定する。構造や規模は明かしていないが、都留市のいきいきプラザを参考にしていることから、RC造で延べ床面積3300u程度になりそう。
基本的な機能としては、相談機能、情報発信機能、保健・医療機能、福祉支援機能、市民交流・活動拠点機能−などを置く。施設内はユニバーサルデザイン導入のほか、再生エネルギー化や省エネルギー化、IT機器の活用、自動化による労務の省力化を目指す考え。基本設計を昨年5月に馬場設計(甲府市)へ委託した。
上野原駅周辺整備では、JR上野原駅南口の連絡通路の整備や通路屋根の工事を行う。同駅前南口広場(約4000u)については、ロータリーが2300u、バス乗降場所が7カ所、一時駐車場、昇降施設棟、地域活性化室などを計画している。
このほか建設関連予算では、▽市道維持工事に9737万1000円▽辺地対策事業(市道4路線)に1億2509万円▽市道八ツ沢大椚線改良事業に2億5503万円▽橋梁長寿命化修繕工事に6008万円▽(仮称)新聖武連橋架設工事に4002万円▽境川護岸改修工事に7800万円▽旧消防庁舎解体工事に2310万円▽高規格救急車購入に3616万7000円−を計上している。
一般会計予算は115億9219万4000円で、前年度当初と比べ3%(3億4192万9000円)の増加。