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建通新聞社
2015/03/02

【大阪】大阪市 区役所初ESCOで最優秀アズビル

大阪市都市整備局は、北区役所庁舎にESCO事業を導入するための事業者選定で、最優秀提案者としてアズビル(大阪市北区)を選定した。今後、最優秀提案者と詳細協議後に契約を締結し、2015年度中にギャランティード・セイビングス契約(自己資金型)による省エネルギー改修を開始。16年7月からの運用を目指す。区役所への導入は初めての試み。
 提案によると、改修工事などのサービス料は1億5818万7000円。熱源機器を効率的なものに変更するほか、空気調和機の効率的な制御、照明器具のLED化(ほぼ全数)、BEMS装置の導入を予定している。
 エネルギー削減率と二酸化炭素(CO2)削減率はともに49・86%。省エネルギーサービス料は年間99万9000円。光熱水費削減保証額は年間961万2000円を想定する。
 具体的には▽既存の空冷ヒートポンプチラー4台(330RT)を高効率空冷ヒートポンプモジュールチラー4台(268RT)に変更▽必要負荷を基にしたインバータによる空気調和機の風量制御や冷温水ポンプの流量制御、CO2濃度を基にした全熱交換器ファンの発停制御▽照明器具、誘導灯(約2600本)をLEDに変更▽大便器、小便器、手洗器(約120栓)への節水器具取り付け▽ESCO設備・既設設備の状態を監視し、省エネルギー効果の検証、運用改善−を行う。
 北区役所の既存規模は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下1階地上5階建て延べ9851平方b。施設全体で5%以上の省エネルギー率(1次エネルギー換算)を求めた。所在地は大阪市北区扇町2ノ1ノ27。
 優秀提案者(次点候補者)は、共進社工業所・エナジーデザイン・ダイキンエアテクノグループとなっている。