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　高松市は、前年度当初比５％増（金額では76億円の増）となる１６０２億円の２０１５年度一般会計当初予算案を発表した。４月に市長選挙を控え、骨格予算ではあるが１６００億円超えとなる過去最大規模となった。一般会計に占める投資的経費は同22・３％増（金額では44億円の増）となる２４２億円。こども未来館等整備、美術館整備、屋島陸上競技場再整備など14年度に発注した大型建築が本格化するのが増加の主な要因。
　９事業の特別会計の総額は同８・１％増（金額で83億８４８９万円増）の１１１７億９２０３万円。事業会計を見ると、水道事業は同９・６％減（金額で14億５１２４万円減）の１３６億２７４１万円。下水道事業は同６・３％減（金額で14億２３１８万円減）の２１２億６８１０万円。病院事業は同35・１％減（金額で45億３４００万円減）の83億９１５８万円。全会計では、同２・８増（金額で85億７６４５万円増）の３１５２億７９１４万円。
　重点取組事業の主な事業は次の通り。
【地域の未来を支える人づくり】
　▽小・中学校校舎等増・改築事業―８億９８７２万円。栗林小学校の既存校舎解体、屋島中学校の既存プール解体など▽高松第一高等学校校舎改築事業―８５５７万円。校舎改築基本設計、プール棟等解体実施設計、地質調査など
【環境保全と地球温暖化への対応】
　▽汚水処理施設共同整備事業に10億６８７３万円（前処理施設は建設中）
【文化芸術・スポーツの振興】
　▽屋島陸上競技場再整備事業（建設中）24億８００２万円▽美術館改修事業（建設中）15億１９６９万円
【安全で安心できる生活環境の向上】
▽身近な公園整備事業―２億００９０万円。新規に太田南皿井公園（仮称）、仏生山駅西公園（仮称）の用地購入など▽消防署適正配置整備事業―９億８８５７万円。６億１３８２万円を16年度債務負担行為として設定。北消防署朝日分署、東消防署（建設中）整備▽危機管理センター（仮称）等整備事業―２億７２５１万円（発注済）▽住宅建築物耐震改修等事業―３億３１８３万円。緊急輸送道路沿いの特定建築物の耐震診断・耐震改修に対する助成。民間住宅の耐震診断・耐震改修に対する助成
【子ども・子育て支援の充実】
　▽こども未来館（仮称）整備事業―22億１３４５万円（建設中）▽公立保育所・幼稚園施設整備事業―10億３３８９万円。13億４２７６万円を16年度債務負担行為として設定。香川地区保育所等施設整備基本構想に基づく大野地区統合保育所整備工事、川東保育所改築工事実施。その他、長寿命化計画に基づく実施設計、改修工事
【健やかに暮らせる保健・福祉・医療環境づくり】
　▽新病院整備事業―１億６４５０万円。造成工事と実施設計再積算業務など
【中枢拠点機能の強化とコンパクトで美しいまちづくり】
　▽美しいまちづくり推進事業―４７５４万円。新規に美しいまちづくり賞表彰（建築・屋外広告・活動）▽瓦町駅ビル利活用事業―５億０７０２万円。８階フロア改修に伴う負担金など
【公共交通・自転車を利用したまちづくり】
　▽公共交通利用促進事業―１億５３９０万円。新規に地域公共交通再編実施計画の策定、ことでん新駅（太田―仏生山駅間）整備基本構想の策定など▽自転車利用環境整備事業―１億円。新規で西浜港宮脇線、桜町３号・５号線で視覚分離（植栽縮小）。馬場田町線、桜町３号・５号線で視覚分離（カラー化）。八番町西浜新町線、高松長尾大内線で車道混在（路面表示）
【コミュニティを軸とした協働のまちづくり】
　▽コミュニティ整備事業―２億９６３６万円。新規に川岡コミュニティセンター改築基本設計実施。その他、東植田コミセンの解体工事・仮事務所関連工事。西植田コミセンの仮事務所関連工事など
【行財政改革の推進】
　▽次期総合計画策定事業―６３５万円。第５次高松市総合計画の計画期間が15年度末で終了するため、新たな第６次総合計画（16〜23年度）の策定▽連携中枢都市圏推進事業―９９０万円。広域連携制度である連携中枢都市圏への発展的移行推進のため、構想策定懇談会の開催や合同調印式の実施など