建通新聞社(神奈川)
2015/02/26
【神奈川】川崎市 (仮称)南部学校給食センター整備をPFIで公告
川崎市は2月25日、(仮称)川崎市南部学校給食センター整備等事業のPFI入札(総合評価一般競争)を公告した。PFI法に基づき、施設の設計、建設、維持管理、運営などの事業を対象とするもので、予定価格は144億4457万1000円。事業期間は2032年3月31日まで。
参加表明書の受け付けは、持参の場合が3月30日午前9時から正午まで、郵送の場合が3月27日午後5時までに必着。入札書・事業提案書の受け付けは、持参の場合が5月29日午前9時から正午まで、郵送の場合が5月28日午後5時までに必着。5月29日午後3時に開札する。
(仮称)南部学校給食センターの建設地は幸区南幸町3ノ149ノ2で、南部市場北側用地。構造と規模は鉄骨造2階建て延べ約4900平方bで、1日当たり約1万5000食を調理する。
入札参加者は@施設の設計を行う者A工事監理業務を行う者B建設業務を行う者C調理運営業務を行う者D配送業務を行う者E維持管理業務を行う者―などにより構成するグループ。
同事業の実施だけを目的として落札者により設立される特別目的会社(SPC)に出資を予定し、SPCから直接業務を受託・請け負うことを予定している者を「構成員」、構成員以外でSPCから直接業務を受託・請け負うことを予定している者を「協力企業」とし、参加表明書提出時に構成員または協力企業のいずれの立場であるかを明らかにする必要がある。
また、構成員の中から「代表企業」(SPCの最大出資者)を決め、必ず代表企業が応募手続きを行うことが必要。
中学校完全給食実施に向けて川崎市は、昨年11月にPFI法に基づく事業実施方針を公表し、民間事業者から質問・意見を受け付けたところ、建設需要のひっ迫、人材や建設資材の不足などの理由から事業スケジュールを見直すよう求める声が多かった。特に建設関係者からは事業期間の短さについての指摘が相次いだ。
このため、1月20日、PFI実施方針の修正を公表。3カ所の学校給食センターのうち南部は2月に、中部と北部は3月にそれぞれ入札公告を延期した。当初は4月に事業者を決定し、2016年2月までに施設を建設し完全給食を実施するとしていたが、南部は7月に事業者決定、9月本契約で、17年9月の実施へと変更。中部・北部も9月事業者決定、12月本契約で17年12月の実施することになった。