館山市は25日、2015年度予算案の概要を明らかにした。一般会計は対前年度当初比6・3%増の189億7500万円で過去最大。一般会計の普通建設事業費は同43・7%増の25億9025万4000円。一般会計と特別会計を合わせた予算総額は337億8246万円で同7・0%増。普通建設事業費は、北条幼稚園園舎建設事業や学校耐震化事業などを進めるため、伸び率が高くなった。
新年度の主要事業は、北条幼稚園建設事業、房南地区小中一貫校、学校給食センター施設整備事業、学校耐震化事業などを予定。
このうち北条幼稚園建設事業には15〜16年度の2か年継続費11億4593万円を設定した。年度割は15年度3億4378万円、16年度8億215万円。また小中一貫校については、前倒しで2月補正予算に14〜16年度の3か年継続費12億9433万円を設定した。年度割は14年度1億4755万円、15年度2億445万円、16年度9億4233万円。
北条幼稚園の建設場所は北条402―2地先の市民センター跡地。敷地面積は約4500u。建物規模は園舎及びプレイルームで約1740u。設計は千都建築設計事務所が担当。新年度予算には事業費3億4378万円を計上。
房南地区小中一貫校は、現房南中学校の既存校舎を改修するとともに、小学校校舎兼体育館を建設する。新校舎等は2階建て約2340u、現校舎の改修は約370uの計画。15〜16年度で工事を行い、17年4月の開校を目指す。新年度予算には事業費2億445万円を計上した。設計は豊建築事務所が担当。
学校給食センターは、施設が建築後45年を経過し、老朽化していることから建て替える。建設場所は北条幼稚園の敷地内。調理能力は1日4500食の計画。本年度は基本計画・基本設計を委託し、楠山設計が担当している。新年度予算には実施設計費として限度額583万2000円の債務負担行為を設定するとともに、当該年度事業費として設計費2916万円を措置した。15〜16年度の2か年で実施設計を行い、16年度に着工、17年度の稼働を目指す。
学校の耐震化事業では、館山小学校東棟・西棟、神戸小学校体育館、九重小学校校舎・園舎及び体育館の耐震改修に総額5億7849万円を計上した。
このほか、公設卸売市場跡地に整備する「食のまちづくり」の拠点施設では、基本設計及び実施設計費として537万円を措置。
主な新規事業は次の通り。
▽市庁舎(本館)エレベーター設置事業=5500万円▽市庁舎(4号館)太陽光発電装置設置事業=3097万5000円▽地域情報化推進事業=136万7000円▽防犯カメラ設置事業=149万円▽学童クラブ運営委託事業=7000万円▽学童クラブ施設整備事業=2500万円▽し尿収集運搬運営事業費補助金=368万2000円▽畜産競争力強化整備事業補助金=6500万円▽企業誘致推進事業=1277万200円▽道路施設維持管理計画策定事業=1130万円▽宇田水路整備事業=1070万3000円▽北条幼稚園建設事業=3億4377万8000円▽東京オリンピック・パラリンピック等スポーツ観光推進事業=259万4000円