トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2015/02/24

【群馬】前橋市が敷島浄水場を再構築

前橋市は、市内で最も古い敷島浄水場の再構築を検討している。新年度の水道事業会計予算案には、基本設計委託費1646万9000円を計上しており、浄水場の更新に向けた基本設計に着手する考え。浄水場敷地内での再整備を基本としており、上水供給を行いながらの計画となるため、新年度いっぱいかけて手法や全体的な計画をまとめる。担当課は、次期総合計画に浄水場の再構築を位置付ける考え。
敷島町にある敷島浄水場は、1927年1月22日に着工し、1929年3月21日に供用が開始された。
建設当時からの施設設備は、すでに86年以上が経過し老朽化も著しいため、施設全体を再構築し、市街地への上水安定供給を維持する。
新年度は、計画促進に向けた基本設計をまとめ、2016年度に詳細設計、17年度以降に工事の着手を目指す。また、次期総合計画や水道整備ビジョンにも計画を位置付け、事業化への準備を整えたい考えだが、財政状況や他事業との兼ね合いなどから、計画への位置付けや今後のスケジュールは流動的な面もある。
なお、六供町にある前橋水質浄化センターでも、再構築の計画が浮上している。
再構築計画は原則、現在の敷地6万2931u内で進める予定で、新たな事業用地は確保しない。
浄水場内には、配水池3池(5000<001a>×2池、3740<001a>×1池)があるほか、配水ポンプ5台、土木学会選奨土木遺産に登録された892<001a>の配水塔1基(鋼鉄製H37・4m)、消毒施設、ろ過池3池(55・2m×41・8m×2・4m)などがある。
このほかにも配管設備、深井戸、管理棟、水道資料館などが設置されている。ただ、管理棟は1994年に設置されたため、今回の再構築対象からは外れる。また、文化財である配水塔の扱い、新配水塔の是非なども検討していく。水道資料館は、資料館としてそのまま残す予定だ。
敷島浄水場は1日あたり平均2万4000<001a>を配水し、市民生活や経済産業を支えている。市内にある浄水場では最大規模で、最も古い施設となっている。