日本工業経済新聞社(群馬)
2015/02/23
【群馬】渋川市が2015年度当初予算案を公表
渋川市(阿久津貞司市長)は23日、2015年度当初予算案を明らかにした。普通建設事業費は59億4951万円となり、本年度当初予算の58億9247万円から1%増となった。主な建設事業では、小中学校の耐震事業に約9億円を充てたほか(仮称)北橘運動場整備事業に4億1984万円、新規事業としてJR八木原駅周辺整備に向けた南部地域振興事業に4万円を計上した。会見で、阿久津市長は「当初予算総額は合併後2番目の規模となった。渋川市の眠れる資源を目覚めさせる、まちづくりを進めていく」と話した。
学校の耐震化では、小学校へ4億8897万6000円を充当し、豊秋小学校で北校舎など、長尾小学校で本校舎の耐震補強工事をそれぞれ実施する。一方の中学校は、4億2311万3000円を計上し、古巻中学校と渋川北中学校の北校舎、子持中学校の武道場で耐震化を進める。
このほか、小中学校では屋内運動場や武道場で非構造部材の耐震化も進める。小学校では3140万7000円で橘小学校の屋内運動場を、中学校は事業費1億4026万円で赤城南中学校と北橘中学校の屋内運動場、渋川中学校で屋内運動場と武道場の改修を行う。
小学校空調整備機器整備事業は渋川南小学校と渋川西小学校、橘北小学校で設計、豊秋小学校と長尾小学校、橘小学校で工事を実施する。
南部地域振興事業は、検討を進めてきたJR八木原駅周辺の整備事業で、周辺整備計画の策定に向けた協議を進める。駅近辺へ駐車場や線路で断絶されている東西を結ぶ自由通路の整備を計画しており、JRと県を交えて方向性を定めていく。
川島地区「道の駅」設置事業には4335万2000円を計上した。上信自動車道の建設に伴って整備されるランプを活用し、道の駅の新設を計画。新年度は、測量調査設計を委託する。
道路橋りょう整備事業(赤城町〜下小室地内)の3億3678万2000円では、新年度の完成を目指し、利根川を跨ぐ橋梁の上部工と接続道路の整備を進める。
このほかでは、住宅管理事業に1億3832万6000円、地域医療支援センター(仮称)周辺道路整備事業7063万5000円、(仮称)市道沼辺町田線外3路線道路改良事業(半田地内)6872万8000円などを計上している。
新年度当初予算案の総額は、352億1400万円で、合併後最大の予算となった本年度当初予算から1・3%減となった。