北海道建設新聞社
2015/02/23
【北海道】国営農地再編津別地区が15年度新規着手へ−総事業費130億円
網走開建が国営農地再編整備として計画している津別地区が、2015年度北海道開発予算案に新規地区として盛り込まれた。総事業費には130億円を試算し、2425haにおよぶ区画整理などを予定。採択されれば、16年度の着工を目指し、区画整理の測量設計などに着手することにしている。
同地区は、津別町内を流れる網走川と、津別川など支川の流域に広がる受益面積2433haの畑作地帯。主に、小麦やテンサイ、バレイショ、豆類を主体とした農業経営が展開されている。
平地となっている網走川周辺の一部を除き沢状の地形で、ほ場に段差があるほか狭小で不整形な区画も多く、営農効率の面で支障を来している。
このため、同開建は整備の必要箇所を洗い出す目的で08年度に津別町全域を対象とした地域整備方向検討調査に着手し、10年度から地区調査に移行。この結果を踏まえ、区画整理と農地造成による営農効率の向上を図ることにした。
計画では、事業費約129億5000万円を充て2425haの区画整理を実施。農地造成は、8haに約5000万円を見込んでいる。このほか、一部で暗渠や除れきも施すもようだ。24年度の事業完了を目標としている。
同開建では、事業採択後すぐに受益者らと協議に入り、それぞれの整備を施すほ場を絞り込むとともに、優先順位を検討。測量設計や土地改良法に基づく手続きも推進する方針だ。