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建通新聞社(静岡)
2015/02/23

【静岡】県が人口ビジョンと総合戦略で本部会議


  静岡県は17日、地方創生に向けた取り組みを推進するため「まち・ひと・しごと創生本部会議」の初会合を開いた。人口減少問題対策の有識者会議の提言を踏まえてまとめた総合戦略の素案をたたき台として、今秋をめどに「地方人口ビジョン」と「地方版総合戦略」を策定する。
 本部会議は、県の部局長など幹部で構成し、高秀樹副知事が本部長を務める。高本部長は地方創生プランについて「基礎自治体の戦略づくりが大切である」と、県内を5地域に分けて新年度早々に立ち上げる地域会議の重要性を示した。また、「35市町と危機感を共有して秋の策定を目指す」と述べた。
 人口の将来展望を示す「人口ビジョン」と19年度までの施策と基本目標などを定める「総合戦略」は、昨年12月27日に長期ビジョンと総合戦略を閣議決定した国が、全国の自治体に2015年度中の策定を求めている。人口減少対策として、住宅に関係する地方移住の推進や、企業立地の促進、雇用対策などの施策を盛り込んだものとなる。
 総合戦略の素案は、施策の方向性と具体的な取り組みを四つの分野に分けて示した。このうち、静岡県独自の施策として「時代にあった地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する」では、安全・安心な地域づくりとして地震・津波対策の推進、ライフスタイルの変化への対応として環境に配慮したライフスタイルの定着などを掲げた。
 会合では、各部局が15年度の重点取り組みについて説明した。交通基盤部は、@富士山静岡空港への新幹線新駅実現に向けた取り組みA地震・津波対策アクションプログラム2013の津波対策B静岡モデルの推進C自然を活かす「森の防潮堤」づくりDインフラ資産の長寿命化計画−などを挙げて、交流拡大などに向けた取り組みを示した。
 今後は、3月に県民会議、4月に地域会議を設置し、総合戦略などの審議を進める。
(2015/2/23)

建通新聞社 静岡支社