柏市は20日、2015年度当初予算案の概要を明らかにした。一般会計は前年度比6・9%増の1222億2000万円、特別会計(9会計)は同12・2%増の765億4300万円、企業会計(病院、水道、下水道)は同3・4%減の285億4598万円で、これらを合わせた予算総額は同7・2%増の2273億898万円。普通建設事業費は、(仮称)柏北部中央地区新設中学校整備事業で用地費を計上したことなどで、前年度比35・9%増の147億4300万円となった。主な事業としては、沼南体育館改修工事や水道事業の藤心第3町会配水管布設事業、第四水源地着水井及び受水井耐震補強等で新規継続費を設定する。
一般会計歳出のうち、普通建設事業費は前年度比35・9%増の147億4340万3000円。内訳は補助事業が同71・1%増の87億3248万1000円、単独事業が同4・6%増の60億1092万2000円。
補助事業は街路整備事業や柏駅東口D街区第一地区市街地再開発事業、防災公園整備事業、小中学校耐震補強事業等、単独事業は近隣センター施設修繕等事業、保健勤労会館空調設備改修、(仮称)柏北部中央地区新設中学校整備事業等により増となった。
新規継続費として、一般会計では沼南体育館改修工事で総額2億3300万円(15〜16年度)、北柏駅北口土地区画整理事業会計では1号調整池築造工事で総額1億9600万円(15〜16年度)、水道事業会計では藤心第3町会配水管布設事業で総額3億6000万円(15〜17年度)、第四水源地着水井及び受水井耐震補強で総額2億2000万円(15〜16年度)を設定。
重点的事業として子育て環境の充実、安心安全対策、公共施設・インフラの老朽化対策、低炭素のまちづくり等を挙げ、小中学校の耐震化率100%の達成を目指すほか、新規に公共施設等総合管理計画の策定、スポーツ施設基礎調査に取り組む。
重点事業関連予算としては、「子育て環境の充実」で私立保育所整備費補助に6億6972万5000円、小規模保育設置促進に9450万円を計上。
また、「安全安心対策」では篠籠田防災公園整備に2億9848万2000円、大堀川右岸第8号−1雨水幹線整備に3億5300万円、大津川左岸第4号雨水幹線整備に3620万円、大津川左岸第3号雨水枝線整備に2億50万円、小中学校耐震補強事業に9億4668万円、小中学校屋体非構造部材耐震化事業に4500万円、北部クリーンセンター車庫棟耐震対策に1404万円、あけぼの山農業公園本館耐震改修に5443万2000円、防災井戸付貯水槽の整備・改修に4109万円、公設市場青果棟耐震改修に2億1700万円を計上。
「公共施設・インフラ老朽化対策」では公共施設保全情報システムの構築に1300万円、市営住宅の改修に5470万円、道路橋梁の長寿命化に4億8490万円、公共施設の保全に2億2120万円を計上するとともに、新規事業として公共施設等総合管理計画策定費800万円、学校適正配置事業費259万円、スポーツ施設基礎調査費300万円等を計上。
このほか、「低炭素のまちづくり」では、エコハウス促進総合補助に2885万円、公共施設への再生可能エネルギー導入に3490万円、道路灯のLED化に3675万円、公園灯のLED化に2000万円を計上するとともに、防犯灯のLED化で新たに限度額5億2500万円、公共施設のLED化で新たに限度額4500万円の債務負担行為を設定する。
篠籠田防災公園は、大堀川沿いの2・8haに整備を計画しているもので、15年度は基本設計・測量・不動産鑑定、用地購入等を行う。
また、(仮称)柏北部中央地区新設中学校については14〜15年度で実施設計(千都建築設計事務所が担当)を進めているが、加えて15年度予算には用地購入費20億9250万円(総額41億8500万円)を計上。スポーツ施設基礎調査では、老朽化対策及び施設の有効活用のための現況調査を行う。
このほか、公共施設への再生可能エネルギー導入では近隣センターに太陽光パネル及び蓄電池を設置。公園灯のLED化については、公園照明灯1302基をLED化するための調査を行う。