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福島建設工業新聞社
2015/02/20

【福島】着工を2カ月前倒し/相馬共同自家発石炭火力発電所

 相馬共同自家発合同会社(東京都港区虎ノ門5の13の1、藤田隆代表)が計画している小規模石炭火力発電所「相馬中核工業団地(東地区)内共同自家発新設」は、28年2月着工、30年3月運転開始予定に工事工程を変更した。当初は28年4月着工、29年12月運転開始を予定していた。
 同石炭火発新設は、国内のベースロード電源不足への対応、高騰するエネルギーコストに苦慮する電力需要家に安価な電力購入の選択肢を拡大するため計画。同工業団地東地区の鰍`DEKA相馬工場の空き地約4万5000平方bに、出力11万2000`h規模の石炭火力発電所を建設し、相馬地区の企業を中心に電気を供給する。
 着工時期は、当初計画を2カ月前倒しする計画。整地やくい打ちなどの土木工事に先行着工し、29年2月から建築工事、3月からボイラ建設、4月からタービン建設、5月に電気設備工事に入る予定だ。付帯設備工事を含めて30年1月に完了させ、同年3月の火入れを目指す。
 建設予定地は造成済みであるものの、掘削土量は3万立方bを想定。1万立方bは埋め戻し、残る2万立方bは隣接施設との間に設置するグリーンベルトに活用する。
 建屋の壁面などは白かグレー系、架構などはグレー系とし、周辺施設と同系の配色とすることで景観に配慮する。ボイラなどの大型機器、鉄骨などは海上輸送を採用する。
 同社は現在、環境影響評価手続きを進めている。方法書を26年5月に公告し、調査・予測・評価を実施。準備書を18日に公告し、3月17日まで縦覧にかけている。3月31日まで意見を受け付け、知事意見なども踏まえて評価書を作成し、着工する予定。18日現在、設計、施工者は未定。環境影響評価は東京久栄(東京都中央区)に委託している。