船橋市は16日、2015年度当初予算案の概要を明らかにした。一般会計は前年度比5・4%増の2011億1000万円で、7年連続の増額予算となり、過去最大規模。また、特別会計(7会計)は同10・1%増の1437億8700万円、企業会計(地方卸売市場、病院)は同3・5%増の181億4800万円。一般会計では、南部清掃工場整備・運営事業で限度額349億4100万円の債務負担行為を設定する。
一般会計歳出のうち、普通建設事業費は前年度比16・4%増の305億909万5000円。内訳は、補助事業が同44・2%増の120億9877万6000円、単独事業が同3・4%増の184億1031万9000円。また、維持補修費は同6・6%減の11億6949万3000円を計上した。
海神第一保育園用地整備事業で総額2億4920万円(15〜16年度)、運動公園プール改修事業で総額21億8439万円(15〜17年度)、ふなばし三番瀬海浜公園整備事業で総額22億5920万円(15〜16年度)、市立高校第3体育館改築事業で総額25億3400万円(15〜16年度)、郷土資料館改修事業で総額1億6390万円(15〜16年度)、(仮称)高瀬下水処理場上部運動広場整備事業で総額7億6700万円(15〜16年度)の新規継続費を設定するとともに、南部清掃工場整備・運営費で限度額349億4100万円、道路台帳整備業務委託で限度額1億6453万8000円の新規債務負担行為を設定。
南部清掃工場整備・運営事業については、設計・建設、運営・維持管理を民間事業者に一括で委ね、資金調達は公共が行うDBO方式で実施する予定で、早ければ今月中にも実施方針を公表し、3月もしくは4月の特定事業の選定を経て、5月ごろに入札公告を行う予定。事業者選定支援業務については、エイト日本技術開発に委託している。
新南部清掃工場は、既存工場エリア(潮見町38)の南側に隣接して確保済みの建て替え用地を活用して建設する。処理方式はストーカ式(灰は外部委託)、処理能力は339t/日(113t/日×3炉)で計画。
15年度に事業者選定後、16〜19年度で新しい清掃工場の設計・建設を行い、20年4月1日から35年3月31日までの15年間、選定された事業者が維持管理・運営を行う予定。
また、市立高校第3体育館は、既設の第3体育館(RC一部S造2階建て、延べ約1500u)を解体撤去し、S・RC造3階建て、延べ約3000uで建て替える。設計については本年度、教育施設研究所に委託している。
一般会計では、これら大型事業以外に、古和釜町・松が丘地区に新たに消防署と消防訓練場を建設するとして、用地取得及び基本・実施設計委託費2億2895万2000円を計上。また、小・中学校の校舎増築等に15億8424万4000円、小・中学校及び特別支援学校の耐震化には4億7848万7000円を計上し、小・中学校耐震化は15年度ですべての校舎等の耐震化の完了を目指す。
一般会計以外では、地方卸売市場事業会計において、管理棟建替事業で総額10億7546万円の継続費(15〜16年度)を設定した。