建通新聞社四国
2015/02/16
【愛媛】JR松山駅鉄道高架橋 15年度着工へ
愛媛県は、JR松山駅付近の鉄道高架橋建設に早ければ2015年度に一部着工する。着工には予算確保や用地取得の進捗が前提となる。用地取得には13年度から着手しており、進捗率は約5割。県はJR四国(高松市)に施工を依頼し、工事発注はJR四国からとなる。設計についてもJR四国で14年度から進められている。
高架橋は現軌道の西側に建設、JR松山駅付近の延長約2・4`。松山市美沢2丁目を起点とし終点は空港通1丁目。高架化により8カ所の踏切が除去されるほか、千舟町空港線の地下道は埋め戻され平面交差となる。除去される踏切は味酒踏切、萱踏切、朝美踏切、辻踏切、南江戸踏切、松山第二踏切、竹原踏切、前側踏切。
高架化により交通渋滞が解消され交通の円滑がが図られるうえ、連続立体交差事業として西側駅前広場の新設や幹線街路整備による駅西側から松山駅への直接アクセス。路面電車の延伸、停留所の移設による交通結節点としての利便性・快適性が向上する。
高架化に伴う関連として整備が進められている車両基地・貨物駅移転と市坪駅付近の行き違い線整備は、15年度末で完了する。車両基地・貨物駅移転は、伊予市上野、上三谷〜松前町鶴基地の約6・3f、延長約1・3`で整備が進められている。
市坪駅付近の行き違い線は松山市土居田町〜市坪西町の約1・7`で整備が進められている。
事業は08年2月に都市計画決定、09年2月に都市計画事業認可を受け10年3月にJR四国と工事基本協定締結し、10年度から用地買収・工事に着手した。事業期間は21年3月とし約345億円の総事業費を見込む。