日本工業経済新聞社(山梨)
2015/02/12
【山梨】甲府市 武田氏館案内所建設
史跡武田氏館跡整備事業について甲府市教育委員会文化課は、新年度内に総合案内所建設に伴う基本設計(建物)および地質調査を委託する。基本設計は、県内外業者による一般競争入札が有力だ。新年度の当初予算には、これら委託費の計上を要望していく。
総合案内所は、文化庁の指導のもと発掘調査を進めている約300uの市有地に計画。
主郭の南側にW造平屋建ての施設を建設し、周辺で発掘された史跡を展示するほか情報発信地、武田神社の参拝者がゆっくり出来るようにする。
主な施設内容は、▽展示室(歴史、調査パネル、出土品)▽学習室(資料閲覧、講座)▽総合窓口および事務室(ガイド受け付け、観光案内)▽来訪者用トイレ▽倉庫(施設管理機材、収蔵庫)▽駐車場および駐輪所▽イベントスペース−など。
市では、2016年度に実施設計、17年度に敷地造成および建築工事、18年度に展示設備工事と内覧会、19年度の4月上旬のオープンを目指す。
同事業については、今月9日に開催された甲府市議会民生文教委員会で議題になり、委員からは、物販・飲食店の設置要望が出た。建設予定地の周辺には、土産物店と喫茶店が1軒ずつしかなく、休憩場所もない。
案内所の内装の基本設計は、乃村工藝社(東京都港区)が手掛けている。