日本工業経済新聞社(茨城)
2015/02/11
霞ヶ浦二橋建設促進期成同盟会が県土木部などに要望
11市町村で構成する霞ヶ浦二橋建設促進期成同盟会(会長・今泉文彦石岡市長)は、霞ヶ浦の土浦入りと高浜入りの二つの入り江に架ける「霞ヶ浦二橋」の早期具体化など3項目を、県土木部や企画部、県議会へ要望。県側は関連する美浦栄線バイパスと竜ヶ崎阿見線バイパスの整備進捗を示した。
霞ヶ浦二橋は、北側の高浜入りが第一橋で延長約1q、南側の土浦入りが第二橋で延長約4q。この橋梁によって、北は茨城空港と東関道水戸線の茨城空港北ICを経て常陸那珂港区へ向かうことができ、また南は若草大橋を経て幕張新都心までつながる。期成同盟会では、1996年の設立以来、建設促進へ向けた活動を継続。
また「新茨城県総合計画」において、千葉茨城道路とその北伸ルート構想が茨城空港に向けた幹線道路として位置付けられている。
当日、期成同盟会が要望した3項目は@霞ヶ浦土浦入りと高浜入り架橋の早期具体化A美浦栄線バイパスと竜ヶ崎阿見線バイパスの整備促進B千葉茨城道路と百里飛行場連絡道路の整備促進―。
一行は、まず渡辺学土木部長のもとを訪れ、今泉会長が「この二橋は多くの可能性を秘めている。着実な進展を」などと要望書を提出。続いて石井秀雄県竜ヶ崎工事事務所長から美浦栄線バイパスと竜ヶ崎阿見線バイパスの事業進捗が説明された。
美浦栄線バイパスは、現道から若草大橋までの約2・2qを暫定2車線で3月までに開通すべく整備が進む。この整備が終わると千葉県の国道356号まで約7qが暫定2車線で整備される。竜ヶ崎ニュータウンに接続する0・5q区間は用地が完了していることから早期開通へ整備を進める。
竜ヶ崎阿見線バイパスは、昨年12月に圏央道阿見東ICから南側、阿見吉原地区区画整理と現道部分の道路改良を合わせた1・2qについて暫定2車線で供用済み。阿見吉原地区内は新年度中に4車線化を目指す。同地区から国道125号現道まで約6qは暫定2車線。
また龍ケ崎市や牛久市の区間では、昨年度から環境調査を実施し、専門家のアドバイスを受けながら調査中。済み次第、両市らと協議してルートを確定したい考えだ。
期成同盟会側は、東京オリンピックを控えていることや、地域振興、また来年で要望20年を迎える点などを踏まえ、調査費など一歩前進を要望。これに対し渡辺県土木部長は「総合計画への位置付けを踏まえ、企画部長らと議論してまいりたい」などと応じた。
その後、一行は野口通企画部長のもとを訪れ、総合計画に基づく事業推進を要望したほか、細谷典幸県議会議長へも霞ヶ浦二橋建設の推進を促した。