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建通新聞社四国
2015/02/10

【高知】3月下旬公告 保健衛生総合庁舎

 高知県健康政策部は、保健衛生総合庁舎を改築するため、2015年度当初に予算要望しており、建築主体を早ければ議会閉会後の3月下旬にも一般競争入札で公告し、6月議会の承認案件とする予定。WTO対象となる可能性が高く、3者程度のJVを想定している。
 基本設計完了時点での規模は、1期棟(北棟)がプレストレスト鉄筋コンクリート造5階建て延べ2772平方b、2期棟(南棟)が同造6階建て延べ3320平方b。3月20日までの期間で進めている実施設計の中で、多少の配置の見直しはあるが、大きな変更はないもよう。なお実施設計で、鉄骨造平屋約150平方bの車庫新築が追加された。津波による浸水被害を防ぐため、地盤のかさ上げや受電設備、自家発電設備の設置なども計画している。
 工事は、衛生研究所が現施設を使用しながら改築できるよう、2期に分けて工事を進める。1期工事では、初弾として既存庁舎北側の機械棟と立体駐車場の解体を3月までに発注する。1期棟はこの解体した跡地に建設する。1期棟完成後、現庁舎から衛生研究所を移転させる。
 2期工事は17年2月から着手する予定。現庁舎を解体した跡地に2期棟を建設、完成後に1期棟に入居している衛生研究所の一部移転や1期棟建設の際に一時退去していた団体のほか、津波浸水区域にある高知市桟橋通の環境研究センターが移転し入居する。その後、衛生研究所として一時的に使用していた1期棟1階部分の改修を行い、精神保健福祉センターが入居、19年2月に全ての工事が完了する予定。
 施設の特徴として、衛生研究所や環境研究センターの検査区域を一般と区分しセキュリティを確保し、精神保健福祉センターを訪問する人に配慮するため専用出入り口を設ける。外観では、高知城の北側に面することから、「いぶし調タイル」を採用し景観に配慮する方針。
 工事は、建築主体のほか、電気設備、衛生設備、空調設備を分離して公告する。当初予定していた昇降機設備は分離しない方針。予定価格により2〜3者のJVとなる。15年度当初予算見積もりには、15〜18年度の4カ年での工事費38億3540万円(監理委託料含む)を要望、このうち15年度予算には2億2517万円を見込んでおり、残りを債務負担行為として設定する。
 所在地は高知市丸ノ内2ノ34。基本設計と実施設計は大建設計・西尾設計事務所JV(大阪市・四万十市)が担当。