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建通新聞社四国
2015/02/09

【徳島】徳島県15年度予算案 骨格で4408億園

 徳島県は5日、2015年度の一般会計当初予算案を発表した。総額は4408億8800万円。4月に知事選を控え骨格予算となっており、6月補正予算で肉付けし通年予算とする。義務的経費や継続的事業の所要見込み額などの経費以外に、早期に実施すべき経済・雇用対策や喫緊の課題である県土強靭化など、「切れのない」対応が必要な事業に要する経費には十分配慮し編成。その結果、前年度当初比7・7%減に留めた。4年前の骨格編成時(4238億5800万円)と比べると4%増となっている。また、国の緊急経済対策に呼応し、95億円の2月補正予算を同時編成しており、昨年の豪雨対策や豪雪災害も踏まえた各種施策なども迅速に実施していく。12日から開会する県議会定例会に上程する。
 「年度当初から対応すべき事業は、漏れなくしっかりと盛り込んだ」とする当初予算案は、経済・雇用対策の推進に717億円、安全・安心対策の推進に678億円、宝の島・とくしまの実現に50億円を充てる。「地方創生」を先導し、「未来への挑戦」を加速するため、県の新たなステージに向けた土台づくりを着実に推進していく。
 経済・雇用対策の推進では、頑張る中小企業・小規模事業者をしっかりと支える対策に219億円、徳島の強みを発揮した成長産業の育成と企業誘致に411億円、もうかる農林水産業のレベルアップと6次産業化に22億円などを盛り込み、県内景気の回復の遅れや円安の進行などを踏まえた切れ目のない対策を進める。
 安全・安心対策の推進では、大規模災害を迎え撃つための県土強靭化に140億円、地域における医療・介護の総合的な確保に92億円、いのちと暮らしのセーフティネットの確保に444億円などを充て、県土強靭化をはじめとする喫緊の課題に対応する。このうち県土強靭化には骨格予算でも前回骨格編成時の約2倍の予算を確保。公共事業関係予算についても県土強靭化や公共施設老朽化対策の推進を図るため、前年度比5割以上(県単公共事業費と県単維持補修費は前年度比100%)を確保した。
 このほか宝の島・とくしまの実現では、年度当初から先行的に実施する少子化緊急対策など「未来志向」の取り組みに「先行投資」することにしている。
 一般会計を性質的に見ると、投資的経費は444億0848万円で対前年度当初比46・1%減、前回骨格予算比2・3%増。内訳は、補助事業が206億4031万円、単独事業が162億4118万円、災害復旧事業が75億2698万円、直轄事業は未計上となっている。