浜松市は、2015年度当初予算案を発表した。12市町村広域合併から10年の節目を「未来へかがやく創造都市・浜松」の出発点とし、実現に向けた施策に重点配分した。
主要事業は、北区都田地内で計画する大規模工場用地「新・産業集積エリア事業」の用地取得費や換地設計費など79億1712万円、天竜区青谷地区で進める新清掃工場整備事業の関連費6億4139万円を計上した。
公共施設整備では、浜北区役所の移転に伴う「なゆた・浜北」の改修費2億6500万円、浜北体育館の改築事業費9974万円、北部地域図書館建設事業費4億8389万円、拡張が見込まれる浜北斎場の基本設計費940万円、JR天竜川駅の周辺整備事業費6億8389万円、JR高塚駅北公共団体区画整理事業費8億8550万円を投入する。
また、道路や街路整備事業には、市民要望に対応した市道整備費16億円、三方原と舘山寺に設置するスマートインターチェンジ関連費14億1333万円、三遠南信自動車道関連事業費32億4500万円を計上した。
教育関連では、定員増を図る認定保育所11施設の創設や増改築費13億9200万円、放課後児童会整備に1億6000万円、中部地区小中一貫校や蜆塚中の改築など小中学校の建設事業に45億9907万円を投じ、防災関係では沿岸域で実施している防潮堤整備の土砂確保費など7億4463万円、弁天島公園内の津波避難マウンド整備費1億2500万円、協働センターの体育館24施設を対象とした非構造部材落下防止対策費に6億2633万円、河川改修や排水路改修を通した浸水対策に9億8000万円を計上した。
そのほか、長寿命化対策や公共施設の再編では、52施設の屋上防水や24施設の外壁改修費10億1913万円、天竜区など3橋の橋梁修繕費3億6000万円、遊休施設の解体費など15億9115万円、初生団地に集約する市営住宅建設の関連業務費に1219万円を充てる。
新規では、静岡県が遠州灘海浜公園で実施する防災用避難機能を併せ持つスポーツ施設事業への負担金300万円、南区の消防施設・東南地域出張所建設費1743万円、
今後5カ年で行う市内道路照明灯のLED化更新事業費4億円などを盛り込んだ。
(2015/2/6)
建通新聞社 静岡支社