日刊建設工業新聞
2015/02/03
【鳥取】県内891社が入札参加申請/新格付けに向け作業本格化
県の2015・16年度建設工事入札参加資格審査申請(当初受け付け)が1月30日締め切られ、県内業者891社が申請した。前回13・14年度当初の認定数906社に比べて15社減。県土整備部は今後、新年度当初の認定に向けて格付け作業を本格化させる。
格付け対象は7工種。総合点数の集計では、各社の客観点数(P)のデータが出そろっており、同部は主観点数のうちISOの取得や障害者雇用、男女共同参画推進企業の認定状況などで2月中旬までに報告を求める。同時に主観点の大半300点を占める工事成績点数のチェックも進める。
また、ISO9001・14001の各10点加点については、加算幅を縮小する方向で調整に入っている。
このほか、技術者要件がある土木一般・とび等一般、建築一般、管工事、電気工事、造園の各工種は、今後「技術者在籍報告書」の提出を求め1・2級技術者、技能士など有資格者数を格付けに反映させる。
今のところ、新格付けの工種・クラスごとの定数に変動はなく、土木一般A級100、建築一般A級35の枠は維持される見通し。ただ、技術者要件では県電業協会から電気工事に見直しを要望する声が上がっており、1級技術者数の厳格化が検討されている。
同部は「3月中に認定作業を終えたい」(県土総務課)と話しており、4月から新名簿の運用を目指している。
一方で申請者数の推移は、07年度が1121社あったものの、09年度に982社、11年度が942社、13年度が906社となり減少傾向が続く。今回は900社を割り込み、07年度から8年間で2割も減少した。