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建通新聞社(神奈川)
2015/01/29

【神奈川】JR東日本 南武支線に新駅、2015年度末開業目指す

 川崎市とJR東日本は29日、川崎市内の地域と鉄道の持続的な発展に向けて連携・協力を進めるため包括連携協定を締結し、協定に基づく第1弾の取り組みとして南武支線に(仮称)小田栄新駅を設置すると発表した。
 新駅の設置場所は、南武支線の川崎新町駅と浜川崎駅の間。新駅の開業目標時期は2015年度末。想定乗降者数は1日当たり約3500人。JR東日本では、低コスト化、短工期化により早期開業を目指して取り組むとしている。今後、現場の測量や、駅の形状検討を行い、事業費を算出する予定で、事業スキームや事業費の負担などについては市と協議を進める。
 川崎市内で新駅が設置されるのは国鉄からJR東日本に移行してから初めて。JR東日本は自治体と連携して具体化する「戦略的新駅」と位置付けており、他の交通機関などからのモーダルシフトが期待できるという。新駅の設置に合わせて、南武支線の利便性向上策についても駅の改良など幅広く検討。新駅へのアクセス性向上や、公共交通の利用促進に向けた周辺まちづくりに、JR東日本と川崎市が協働して取り組む。
 今回の包括協定の柱は、@鉄道と沿線ブランドの向上A地域の暮らしの安全・安心の向上B低炭素化・スマート化C公共交通の利用促進―の四つ。満足度が高い駅、鉄道を実現することで南武線・南武支線の路線イメージをアップさせ、住みたい魅力ある沿線・まちを目指して取り組みを進める。また、線路の立体化など踏切解消や踏切環境の改善、災害時の帰宅困難者対策などで連携・協力するほか、待機児童解消に向けて鉄道用地を活用し、保育園など子育て支援施設を開設する。エレベーターの整備や、駅での水素エネルギーの利活用の検討などにも取り組む。