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福島建設工業新聞社
2015/01/29

【福島】Jヴィレッジ再整備計画/新設工事に37〜52億/来年度早期に設計発注へ

 Jヴィレッジ再整備の指針となる「新生Jヴィレッジ復興・再整備計画」がまとまった。再整備は廃炉拠点として現在、施設を利用している東京電力による原状回復と、施設所有者の県電源地域振興財団(事務局=県企画調整課エネルギー課内)が行う、新たな付加価値創出のための新設工事が中心。新設工事の概算費(設計費含む)には全天候型サッカー練習場に20〜30億円、宿泊施設に15〜20億円、その他施設に約2億円の計37〜52億円を弾く。27年度早期の設計発注を目指している。
 29日に県庁で開かれた第3回Jヴィレッジ復興プロジェクト委員会で計画を決定した。
 サッカーグラウンドは、1面規模の全天候型練習場を新設し、類似施設と差別化を図る。建設地は地質調査等を行い確定する。最新の天然芝、自動散水装置を導入し、簡易型観客席やベンチ、機材管理倉庫の整備、照明設備改修も行う。スタジアムは電光掲示板、照明設備を改修。駐車場は拡充する。最新機器やメディカル・リハビリ機能を導入し、ナショナルトレーニングセンターとしての機能を強化する。
 宿泊施設はセンター棟とつなぐ形で増築。部屋数を50〜200増やし、コンベンション機能を備える。基本設計で詳細を固める。レストランも300席程度を収容できる施設に改修する。
 ラグビーなどでも利用可能とするほか、スタジアム周辺への総合スポーツ施設整備を検討する。再生可能エネルギー導入、グランド散水用井戸の新設、崩落した遊歩道の代替橋梁架け替えも計画している。
 県は27年度当初予算で新設工事の設計費を確保し実施する考え。工事費等の財源は国等に支援を求めていく。原状回復は東京電力が行う。28年度の東京電力撤収を経て、29・30年度の再整備工事、30年夏の一部営業再開、31年4月までの全体営業再開を目指す。