日本工業経済新聞社(群馬)
2015/01/26
【群馬】太田市15年度予算
太田市(清水聖義市長)は26日、2015年度当初予算案を公表した。普通建設事業費は前年度比60・7%増となる151億9734万1000円とした。大幅増の要因は、継続の新市民会館建設事業費59億7666万6000円のほか、着工を迎える太田駅北口文化交流施設建設事業費17億9960万4000円が大きい。さらに(仮称)薮塚本町認定こども園建設事業や鳥之郷市営住宅建設事業などへも順当に予算配分している。
新年度当初予算案は、法人市民税の伸びなど堅調な歳入面を受け、新市合併以来最大規模となった。記者会見した清水市長は「ハード整備は当たり前のことを進めていく。維持管理費の増加に注意しつつ、統廃合も考えながら行っていきたい」と話した。
新年度のハードの目玉は、太田駅北口駅前に新設する文化交流施設建設事業。4月中にも工事を公告し、6月定例議会へ工事契約締結議案を上程する考え。施設規模はRC造地上3階地下1階建て・延べ床面積2959・45u。
さらに(仮称)薮塚本町認定こども園建設事業には、3億4981万1000円を計上。現在は設計中で、建築工事は今夏の入札を予定。新施設は、W造平屋建て、延べ床面積は1500uを想定し、工期は16年度まで要する見込み。
鳥之郷市営住宅は、新年度から3カ年で建て替え工事に入る。老朽化が進んだ44棟の市営住宅の解体しながらW造の新しい住宅へ更新する。棟数は検討中だが、総延べ床面積は6500u程度を試算し、130戸程度となる。
土木関連では、太田駅南口駅前広場の整備へ3億7483万4000円を投入。駅前ロータリーを整備しており、2年計画の2年目となる。また、市道1級50号線や西部幹線道路などの都市計画道路事業へ3億8100万円、設計を行う1級20号線の無電柱化推進事業へ2400万円、(仮称)太田スマートインターチェンジ整備事業へ1億1130万1000円、河川新設改良事業(排水対策)へ2億2600万円を充当した。民間事業者へ助成する(仮称)太田駅南口市街地再開発補助事業には、5億3000万円を盛り込んだ。
公園整備では、新規で矢場町平地林公園整備事業へ3550万円を投入。継続の(仮称)南矢島中央公園整備事業は5000万円、台之郷平地林公園整備事業は4060万円を計上した。
日本水泳連盟公認の50mプール建設事業は委託費など3880万円を盛り、既存プールの改修などを計画している。最終年を迎える消防救急無線デジタル化整備事業は、4億8000万円を投入。全署の設置型無線設備を更新し、完了となる。
また、民間児童福祉施設整備費補助では、生品保育園の改築工事を対象に2億3184万6000円を配分。隔年で実施している個人住宅のリフォーム支援事業補助は2億円を計上した。
全事業中、最大の約60億円を割かれた新市民会館建設事業は、昨年施工者が決まり、16年度の完成に向け、来月中にも着工する見通し。
このほかでは、農業基盤整備促進事業費(八重笠地区)4000万円、農業基盤整備促進事業費(休泊地区)2088万円、ため池耐震性点検調査費1500万円、防犯カメラ設置事業費3380万8000円など。