日本工業経済新聞社(山梨)
2015/01/23
【山梨】139号都留バイパス継続了承
国道139号都留バイパス(都留市十日市場〜田野倉、L8q)について、国土交通省関東地方整備局は進捗状況を16日の事業評価監視委員会に諮り、事業の継続が承認された。今後は、残区間2・4qで改良工事や用地取得などを推進し、早期の全線完成を目指す。
都留バイパスは、国道139号の渋滞緩和や安全性向上のため、現道東側の山地部に沿って外周するルートとして計画。全体延長は8qで、幅員は11m〜16mの2車線。事業費は約310億円。
1974年度に事業化し、77年度に都市計画決定。80年度から用地および工事に着手しており、2010年度までに、バイパスの中央区間である上谷地区から井倉地区まで5・6qが供用した。
残る区間は、十日市場地区の現道から上谷地区の県道都留道志線までの1・2qと、井倉地区の県道四日市場上野原線バイパスから田野倉地区の現道までの1・2q。
そのうち14年度は、上谷地区で市道重複部のうち280m区間の舗装工事が完了し、残る重複部の工事を行っている。
バイパス全体の用地取得率は、14年3月末で面積ベースで76%。
関東整備局が事業評価監視委員会に示したスケジュールによると、15年度は改良工事や埋蔵文化財調査を推進。その後も改良工事に加えて井倉地区の朝日川橋工事や田野倉高架橋工事などを進め、早期の完成を目指す。
事業の費用対効果については、事業全体の便益(B)が713億円、費用(C)が547億円(事業費524億円+維持管理費22億円)で、B/Cは1・3。残事業についても、B88億円、C68億円でB/Cは1・3と、共に便益が費用を上回っている。
県知事からも139号の渋滞緩和や交通安全の確保のため全線の早期完成を要望されており、関東整備局では今後も完成に向けて工事を推進する方針を同委員会に提示。事業の継続が承認された。