建通新聞社四国
2015/01/23
【愛媛】情報文化交流拠点施設、基本構成あきらかに
松山市は、2015・16年度に伊予市・松前町へ移転するJR車両基地跡地に「ホール」と「広場」を核とした情報文化交流拠点施設を建設するため、施設の基本方針や基本機能構成を明らかにした。15年度に基本計画の策定作業に入り、20年度の完成を目指す。
施設の建設用地は、車両基地跡地の約9250平方b(南北約160b、東西約45〜68b)。
車両基地・貨物駅の移転後、17年度に用地造成工に入る。施設は20年度の完成を目指すが、今後、市民や市議会の意見を基に施設の具体化や事業手法として民間活力の導入の可能性などが検討される。
松山市の中心市街地にはホール機能を有した施設として市民会館、市総合コミュニティセンター、愛媛県民文化会館があり、市民会館は収容人数1825人と583人の2ホール、コミセンが同約1000人、県民会館が同約3000人と1000人の2ホールがある。
新たな拠点施設は、各施設との協調・補完が図られる機能とし、また市民会館は城山公園の史跡内に立地するため、将来の老朽化時期には改築ができなく、市民会館の機能確保が求められる。
基本方針は4項目からなり、「駅前を活かし、松山の情報文化を体験」とした文化芸術を体験できる施設。「独自の文化やお接待の心など、松山の新しい顔として松山らしさを情報発信」ができる歴史・文化の発信の場づくり。「子どもから高齢者まで、多様な活動や暮らしをサポート」する、くつろぎ・憩い・居場所など生涯学習のサポート。「気軽に集い憩える交流スペースで各機能を連結」する世代を超えた新しい文化・活動を生み出す場づくり。
基本方針に基づき求める基本機能構成は5項目あり、「文化創造」「活動支援」「賑わい交流」「交通アクセス」「防災」の主要機能を備える拠点とし、それらの各機能を「ホール」と「広場」で連結する。
JR松山駅周辺地区は、鉄道高架事業や土地区画整理事業が、20年度の整備完了を目指し進められており、新拠点施設も同時期の完成を目指す。また車両基地跡地とJR予讃線を挟んだ東側の貨物駅跡地の約6870平方bは、愛媛県が用地取得し、土地利用が図られる。