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建通新聞社四国
2015/01/23

【徳島】三好市本庁舎、移転新築へ

 三好市は、市役所本庁舎の耐震診断を実施した結果、本庁舎を移転新築させる整備方針を打ち出した。2015年度に建設検討委員会を組織し、建設予定地や施設規模などを盛り込んだ基本計画を策定する。今のところ、19年度までには供用を開始したい考えでいる。
 現在の市役所本庁舎は1973年の完成で、規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建て延べ3360平方b。場所は池田町シンマチ1500ノ2。
 14年5月から10月にかけてアメニティーホーム四国(三好市)に委託し耐震診断(2次診断)を実施した結果、大規模地震の震動や衝撃で倒壊・崩壊する危険性が高いと判断された。
 耐震対策としては、現本庁舎を耐震補強(併せて新棟を建設)する案と新庁舎を移転する案の二つが考えられた。しかし、前者の場合は、工事中に仮設庁舎が必要になることや現敷地内では増築が困難であることなどが問題になる。また、工事費を試算し比較した場合、耐震補強・新棟建設が24億円、新庁舎移転が30億円となっており6億円の差があるものの、市が実質負担する金額は1億円程度まで圧縮できると考えている。このほか、本庁舎をはじめ第1分庁舎・第2分庁舎・分庁舎詰所・教育委員会庁舎など現庁舎は分散しており、利用者は一度の来庁で複数の用事を済ますことができない状況にあるため、「ワンストップサービスを提供できる庁舎」の観点から、各課を集約した新庁舎を別用地に建設する方針を決定した。
 建設予定地については、旧池田町内の市街地で選定することになる。今後のスケジュールは、14年度中に基本構想をまとめ、15年度に基本計画を策定する。16年度に設計、17年度に工事を発注する。工期は2カ年程度。19年度の供用開始を予定している。