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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/01/23

【群馬】コンベンション施設整備基本計画改訂骨子案

コンベンション施設は、高崎競馬場跡地約10・8haに整備が計画されている。ただ、跡地内には東側の倉賀野堰用水路と西側の佐野堰用水路の計2カ所の用水路が存在している。現に使用されている用水路であり、移設することが非常に難しい状況のため、一団で使える面積は、南北約190m、東西約270mの約5万1300u程度という条件となっている。ここから、会議施設や構内道路、バックヤードなど必要な施設面積を除くと、展示施設として最大限使える面積が2万u程度だという。
一部報道で「当面の整備面積を1万uとする方針」とあったが、県コンベンション推進課の向田忠正課長は、本紙の取材に対し「最初から2万uで整備するか、段階的に進めていくかは決めていない」と話した。事業手法について笠原寛企画部長は「さまざまなやり方、考え方があると思う。この委員会や特別委員会で議論を深めて検討していただき、それらを踏まえて執行部として最終的にどんな形で事業を進めていくかを判断していきたい」と委員会で答弁した。
会議施設については、開催頻度の高い5000人規模の学術会議、毎年利用が見込まれる資格試験などに対応できるよう、メーンホール(1000人収容、1300u)1室、大会議室(500人収容、600u)1室、中会議室(200人収容、300u)4室、小会議室(40人収容、75u)4室で計画。会議施設全体では2460人収容可能で、計3400u程度を見込んでいる。控室などの小規模な部屋についても設計の段階で考慮していく方針だ。
周辺整備の考え方についても、地元住民を対象としたアンケートなどを踏まえて、具体的に盛り込んだ。コンベンション施設へ通じるメーン道路として、北側の東毛広域幹線道路から直接アクセスできるL200〜300m程度の道路を新たに整備して、住宅地内の道路が抜け道にならないよう配慮していく。新設するアクセス道路の位置は、高崎玉村スマートインターチェンジから来場する車両を想定し、施設東側に近い場所に、可能な限り住宅地へ車両が進入しない形で整備していく考えだ。
このほか、高崎市道競馬場通り線も整備する。同線は、部分的に右折レーンがあるが片側1車線で幅員は広くない。来場車両が多いイベント対策として、車線数増加や交差点改良を検討するとともに、佐野中学校の通学路にも指定されていることから、生徒ら歩行者への安全に配慮するため、歩道幅も拡げていく意向だ。