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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/01/21

【群馬】今秋にも施工者選定へ 高崎文化芸術センター

高崎文化芸術センター(仮称)建設で、市は9月ころまでに実施設計をまとめ、今秋にも施工者の選定に入るとの見通しを明らかにした。12月市議会に契約案件を提案し、来年年明けの着工を目指す。県外業者による総合評価方式での入札が濃厚で、市は下請けなどで市内業者を活用するよう求める方針だ。施設は地上7階地下1階建てで、延べ床面積は約2万7000uを見込む。
市内外から注目される大型施設の計画が具体化してきた。市は21日に開いた都市集客施設調査特別委員会で、基本設計の概要を説明するとともに、完成までのスケジュールを明らかにした。今後は実施設計を8〜9月ころまでに完了させ、その後施工者選定の準備を進める。11月までに入札を終え、12月市議会で契約承認を求める。着工は年明けになる見通しで、2018年度完成を目指す。富岡賢治市長は委員会後、本紙の取材に応じ、施工業者について「この施設はこれまでの施設とは規模が違う。県外業者にお願いすることになるだろう。ただ、総合評価で施工者を決めるので、できるだけ市内業者を活用してくれることを望む」と話した。
建設地は栄町79−3ほかの1万987u。JR高崎駅東口近くにある家電量販店ビックカメラ付近に建設する。施設はSRC造地上7階地下1階建て・延べ床面積は約2万7000u。総工費は200〜230億円を見込む。
2018席のメーンホールはあらゆる音楽や舞台芸術に対応できる多目的ホールとして整備。クラシック音楽などで優れた音響性能を発揮する。また側舞台に直接搬入可能なサービスヤードや、ゆとりのあるバックヤードなど、裏方にも配慮した設計とした。
メインスタジオは可動席562席を完備。席を取り払ったスタンディング形式では、1000人の収容が可能となる。このため演劇からロックコンサートまで幅広い公演ができる。
小音楽ホールは「群馬県初の本格的音楽専用ホール」とうたう。響きにこだわった400席ほどの空間で、木材を全面に使い、落ち着いたぬくもりが感じられる造りとした。
市民の音楽活動などに使える9つの小スタジオのほか、入口付近にはカフェやレストランも設置。屋根には太陽光パネルを整備する。建築基準法上は7階だが、利用者のスペースとしては5階層となる。