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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/01/20

【山梨】リニア駅からのアクセス整備方針案

 県は、リニア新駅からの主要幹線道路やJR駅への交通アクセスの整備方針を、駅周辺整備基本方針骨子案に示した。道路は、駅東側を南北に結んでいる甲府市道を地区内メーン道路として整備。駅西側のJR身延線東花輪駅との接続では、中央市道田富玉穂大津線などを活用し連絡強化を図る。
 リニア新駅は、甲府市郊外の大津町付近に建設が計画されており、既存の道路やJR駅との交通アクセス向上がリニア開業効果を高めるために必要となっている。そのため県では、駅周辺整備基本方針にアクセスの整備方針を盛り込むことにした。
 主要幹線道路の整備については、地区北側の中央自動車道に(仮称)甲府中央スマートICが整備されることを踏まえ、駅とスマートIC、新山梨環状道路を結ぶ地区内メーン道路として、市道大津南北2号線を県道に組み入れて整備する。
 計画では、市道を(主)甲府中央右左口線として県が改良拡幅する。改良拡幅延長は500m、幅員13m(28m)。スマートIC連絡道路は幅員3・5m(5m〜5・5m)。県の事業評価委員会では計画が了承されており、スマートICの供用目標(20119年度)に合わせてICアクセス道路を整備する。
 一方、駅の西側に位置するJR身延線の最寄り駅への連携強化では、道路整備によるアクセス強化とバス交通の運行を促進する。身延線の駅は特急列車が停車する東花輪駅を主として検討する。同駅とのアクセスは、中央市道田富玉穂大津線などを主要道路とするとともに、中央市が整備している市道を活用して連絡を強化する。
 東花輪駅の北側に位置する小井川駅とのアクセスについては、新山梨環状道路を活用する。さらに中央市で整備が進んでいる市道を活用することでリニア駅と身延線駅との連絡強化を図る。
 そのほか、BRT(バス高速輸送システム)を含めたバス交通による県内各地とリニア駅とのアクセスについては、県の交通政策会議の「全県的な広域幹線バスネットワーク」の中で検討していく。