日本工業経済新聞社(山梨)
2015/01/19
【山梨】甲府市市場づくり 募集要項作成進む
甲府市は16日、第1回甲府市地方卸売市場運営協議会を開催し、「賑わいのある市場づくり」や「市場内の施設整備」について協議した。市場づくりでは現在、募集要項(民設民営)の作成を進めていることを明かした。
賑わいのある市場づくりに関して事務局は、市場用地の有効活用を図るために立地を活かし、市場流通販売および食販機能を加え、食に関する情報発信できる集客施設を整備する事業目的を説明。
集客施設に導入する機能として、▽食の魅力を発信▽多くの観光客をひきつける▽市場全体および市場関係者の活性化に貢献−などを挙げた。
続けて事務局は、昨年11月に事業基本方針の策定、パブリックコメントを実施し、「現在は募集要項の作成(民設民営)を進めている段階」と述べた。
市場づくり施設は、一般消費者や観光客にも親しめる「いちば」としての機能を併せた集客施設を想定。惣菜や加工品の販売機能、食堂機能、情報発信機能を持たせる考え。
整備条件は、@建設予定地である国道20号沿いの市防災倉庫を除く旧テニスコートから市場管理事務所手前までの市有地(市場用地)に店舗を設けるA市場本体双方との賑わいを創出するよう努めるB施設整備にあたっては市場本体施設との一体感や来場者の利便性や回遊性に配慮する−としている。
そのほか、市場内の施設整備では、来年度以降に「本年度継続の冷蔵庫改修工事(既設一部改修し、機器の入れ替えや温度管理された荷捌室設置)」のほか、老朽化した施設改修の青果卸事務所棟のトイレ配水管改修および場内自家用電気工作物)」などを実施する。
施設整備には多額な費用が掛かることから、「優先度や緊急度を考慮し、市場経営に支障がないよう進める」と話した。