建通新聞社
2015/01/16
【大阪】東海道線支線地下化・新駅に13億 大阪市
大阪市都市計画局は、JR東海道線支線の地下化と新駅設置の事業認可を1月末にも取得し、2015年度中の着工を目指す方針だ。このため来年度当初予算編成で設計委託費と工事費など計13億2300万円を要求。事業認可後、JRに設計業務を委託し、着工に備える。
東海道線支線の地下化と新駅設置は、大阪駅北側のうめきた2期開発区域の道路と駅前広場の予定地の直下に計画。現在、同区域西端の地上部を運行する東海道線支線を地下化し、併せて新駅を設置する。
また、なにわ筋線が事業化された場合、乗り入れることになる。
施工延長は大阪市北区中津〜福島区福島間の約2・3`。このうちトンネル部が約1・5`、掘割部が約0・8`となる。
これに伴い踏切1カ所と、桁下制限のある立体交差道路2カ所が除去されるため、関空、和歌山方面からのアクセス向上のほか、分断された市街地の一体化による都市活性化が期待される。
今後は、設計がまとまり次第、JRが工事を発注。うめきた2期のまちびらきと併せ、22年度の完成を目指す。
来年度の市分の事業費は、地下化の実施設計・工事に13億円、新駅設置の実施設計に2300万円を見込む。
総事業費は690億円。地下化には540億円を充て、このうちJRが63億円、残りを市と国が折半する。
新駅については150億円を配分。52億円をJR、残りを市と国が負担する予定だったが、昨年末に府が一部負担を合意。今後、負担割合を詰めるとしている。