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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/01/09

【群馬】みなかみ町がサッカータウン構想で4カ所選定

みなかみ町は『サッカータウンみなかみ』構想の一環で、町内4カ所へのサッカー施設整備と月夜野総合グラウンドの再整備などを計画している。本年度は、12月補正予算にサッカー場整備基本設計委託料1000万円を計上し、4カ所それぞれの整備内容や運営方針などを決める事業計画のほか、月夜野総合グラウンドの再整備に先立つ基本設計を一括して年度内に委託する。業務委託は、プロポーザル方式となる見通し。
みなかみ町の『サッカータウンみなかみ』構想は、主に社会人チームや小中学校チームの大会、合宿地として誘致するための観光・産業振興施設と町民が使う社会体育施設の2つに分けてサッカー場の整備を計画している。
観光・産業振興施設では、昨年度から町内の13カ所で候補地の検討を行っており、利便性や実現の可能性などを考慮し◇藤原地内の横山グラウンド◇東峰地内のごみ処理場跡地◇猿ヶ京温泉地内の町有地◇相俣地内の高原千葉村周辺の4カ所を選定したところ。
町は、人工芝のサッカー場2面と付帯施設としてクラブハウス、駐車場を整備内容とした場合、1カ所につき標準事業費で5億円、約2haの用地を想定。これから作成する事業計画では、ただ、4カ所すべてをこの条件で整備するのではなく、財政状況や採算性などを考慮した施設内容を決めるほか、着手の優先度、事業費なども詰めていく。
各候補地の現状だが、横山グラウンドはすでに天然芝で整備されているが、防球ネットが不十分であるほか、グラウンドの水はけを良くするために傾斜がついているなどの課題があるため、この点を解決した上での利用となる。
ごみ処理施設の跡地は、A約1・6haの広さがあり、アクセス性の良さなどが選定の理由。サッカー場を整備する場合は、ごみ処理場跡地に駐車場などの付帯施設を設置し、サッカー場本体は、周辺農地を買収しての整備となる見通し。
猿ヶ京温泉地内の町有地はA約1・1haで、宿泊施設が周辺にあるなどの利便性から選定された。町有地にサッカー場を建設し、その周辺へ付帯施設を建設する方針。
高原千葉村周辺は約44haと拡大で、宿泊施設も整備されている千葉県千葉市所有の施設。現在、千葉市から譲渡を受ける方針が示されており、譲渡された場合はサッカー場の整備を計画している。
一方、社会体育施設の整備は、月夜野総合グラウンドを人工芝に変更するほか、防球ネットやトイレ、クラブハウスといった付帯施設の整備を計画しており、これから委託する基本設計の中で詳細な整備内容を詰めていく。
サッカー施設整備を計画している5カ所のうち、月夜野総合グラウンドについては、問題点が具体化していることなどから、基本設計の完成後早期に詳細設計へと移り、ほかの4カ所に先駆けて工事に着手する考えだ。