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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/01/08

【山梨】「美の郷づくり」基本方針案

 県県土整備部は、美しく活力ある県土を後生に引き継ぐため「美の郷やまなしづくり基本方針」の素案を作成し、パブリックコメントを開始した。風土を「守る」「創る」「育む」取り組みを着眼点に、道路や河川の整備、植樹・緑化活動などを盛り込んでいるほか、地域を支える人材の育成の対象に建設業従事者を位置づけている。
 基本方針は、県内市町村の景観形成計画の策定が進むことなどを受けて、既存の「美しい県土づくりガイドライン」などによる「景観づくり」と「環境・文化・風土産業」の活動を合わせた「総合的まちづくり」に取り組むために策定する。
 基本方針の素案は、県土整備部美しい県土づくり推進室のホームページに掲載。パブリックコメントによる意見募集は1月19日まで。
 素案に盛り込んだ主な取り組みは次のとおり。
 【景観】
 ◆山梨らしい景観を守る=@山並みのパノラマA里山、果樹園景観B街並み・家並みC神社仏閣や歴史的建造物、史跡など
 ◆公共事業により景観を創る=@道路整備A電線類の地中化
 ◆景観に配慮した街並み・家並みを創る=@屋外広告物A建築物
 ◆景観を活用した施設を育む=風景を生かしたレストランなどの観光施設
 【環境】
 ◆身近な生活環境を守る=@美化・清掃活動A3Rの取り組みB不法投棄防止
 ◆多様で豊かな自然環境を守る=@河川・水質A森林環境
 ◆身近な生活環境を創る=@河川整備AユニバーサルデザインB植樹・緑化活動Cエネルギー施設
 【文化】
 ◆新たな住環境を創る=地域の合意形成による統一感のある街並み
 【風土産業】
 ◆農業を守る=水路や石垣の管理・継承、観光利用
 ◆郷土の産業を守る=地場産業、温泉などの地域資源の継承
 ◆地域を支える人材を育む=@農林業後継者A建設業従事者B移住の促進