北海道建設新聞社
2015/01/08
【群馬】駒寄スマートICの大型化改修で近く年度契約へ
前橋市は、関越自動車道駒寄スマートインターチェンジ(スマートIC)の大型化改修で、今月中にも吉岡町、ネクスコ東日本との年度契約を締結するとの見通しを示した。年度契約締結後は、ネクスコ東日本から測量と土質調査が順次委託される見通しで、新年度に入ってからは設計が委託される予定だ。新年度は測量と設計を進め、2017年度末までの供用開始を目指して用地買収、工事に取り組んでいく。
前橋市、吉岡町、ネクスコ東日本は、2014年9月11日に基本協定を締結したのち、12月18日に細目協定を締結。それにより、適用範囲、事業区分、施工区分、費用負担など事業分担が明確化しており、今後締結する年度契約で、各年度ごとの実施内容を決めていく。前橋市と吉岡町は、大型化改修に関連する用地買収のみが担当で、そのほかの業務委託や工事発注は、すべてネクスコ東日本からの発注となる。
用地買収は、市と町とがそれぞれ進めていく。ただ、現地の多くが吉岡町の行政区内になるため、費用の負担割合の協定を今月中にも結び、協力して用地取得に取り組んでいく方針。
計画は、東西に走る一般県道南新井前橋線を南北に縦断する関越自動車道駒寄スマートICの大型化。大型化に向け、市道や町道の付け替えを行い、上り線と下り線のランプ築造を行うが、土木工事が主となる。ただ、市道18−039号線の付け替えにより、午王頭川への橋梁架設が計画されている。
大型化により、小型車(車長L6m以下)限定の現スマートICが、大型車(車長L16・5m)まで利用可能となり、物流や交通の流れが大きく変わると期待されている。ゲートはダブルゲート式ICとする。
全体事業費には、約12億円を試算している。内訳は、前橋市と吉岡町の負担額が9億円で、ネクスコ東日本は3億円となる。
なお、前橋市は、本年度の当初予算に4960万円の委託費を計上しており、ネクスコ東日本が本年度に委託する測量の市負担分に充てる。新年度の当初予算には、市負担分の設計費を計上できるよう予算要望を行っている。