日本工業経済新聞社(群馬)
2015/01/06
【群馬】安中工区着工へ 秋間川の橋梁建設近く発注 西毛広幹道整備
県安中土木事務所は、西毛広域幹線道路(西毛広幹道)の安中工区に着工する。橋梁の建設から始める予定で、今月に橋台2基と関連する護岸工事を発注し早期完成を目指す。西毛広幹道では昨年10月、高崎西工区が着工。その後相次いで工事発注が行われた。同事務所は、安中工区についても切れ目のない工事発注ができるよう、用地買収に一層力を入れる方針だ。
高崎西工区の着工から3カ月。安中工区もいよいよ着工を迎える。まずは、安中市下秋間地内などを流れる秋間川に橋梁を建設。先行して下部工と関連する護岸の整備を行う。
同事務所は昨年、安中市所有の秋間川付近の土地を買収。試掘調査を行い、文化財の有無などを調べた。その結果、着工は可能となったものの、その時期については慎重に検討を進めてきた。昨年度から始めた用地買収はまだ多くの交渉を残しており、最初の工事発注を行っても、それ以降の工事のめどが立っていないためだ。
しかし、同事務所は「早期開通に向け、工事が可能となった箇所から先行して整備を進めておくべき」と判断。着工を決めた。
今回整備する橋梁は1スパンで、今月橋台2基とその建設に伴う護岸工を『分割1』『分割2』の2工事で発注する。橋桁はPCポストテンションコンポで橋長44・2m。幅員は地覆を含め13・8〜14・6mで計画している。上部については、用地買収の進捗をみながら設置時期を検討する。
分割1は右岸側の橋台、分割2は左岸側の橋台の建設で、それぞれ取り付け部の護岸工(平張ブロック)を含む。橋台は右岸側がH11・2m、V512・8立法m。左岸側がH11m、V443<001a>。護岸工は右岸側がL35・4m、SL8〜9・5m、A295u。左岸側がL34・5m、SL10m、A340uを予定している。安中工区は、国道18号安中市役所付近から北東方向に整備するL1・9q区間。秋間川の橋梁のほか、九十九川に架ける橋梁(L112m)やトンネル(L263m)、ボックスカルバートなどを計画。トンネルは、安中市スポーツセンター(同市安中1531−1)付近に整備する予定で、設計は、基礎地盤コンサルタンツ(東京都江東区)が担当している。